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2023.01.16

wine bottleとbottle of wineの違いってわかる?

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第179回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……

wine bottleとbottle of wineの違いってわかる?

Illustration=Norio

妻は「ワインボトル」、恋人は「ボトルオブワイン」。これってどういう意味!?

年明けに久しぶりにイギリス人の英語教師とオンラインで話したところ、「日本では、年末年始は休みなんでしょう? 何をしていたの?」と聞かれました。

私は年末に近所の酒屋に行ってワインを買い込み、そのボトルに囲まれてお正月を過ごしたため、こう言いました。

I was surrounded by wine bottles.

しかし教師は思いがけないことを聞いてきました。
「言いたいのは本当にwine bottles? それともbottles of wine?」

wine bottle(ワインボトル)とbottle of wine(ボトルオブワイン)に違いがあるとも知らない私は年始早々ポカンとしてしまいました。

赤・白・ロゼにスパークリングと各種買い込み、ろくに味の違いもわからないくせに原産国もそれぞれに揃えて飲み比べをしていた39歳のお正月。楽しいような虚しいようなホリデーシーズンだった、と教師に話したところ。

「その場合はbottles of wineの方がいいかもね」
と言われました。

wine bottle=ワインの「ボトル」のこと
bottle of wine=ボトルに入った「ワイン」のこと

ということになるそうです。wine bottleだと、中身のワインの話にはならず、ボトルそのものの話になってしまうということ。

日本語でも「ワインボトルに囲まれて過ごした」だと、まぁ確かに、「ワインを飲み尽くし、空のボトルが周りに転がっている」ともとれなくありません。

文脈にもよりますが、なんとなくwine bottleといったら、空のボトルのこと、bottle of wineだったら中身の入った状態、と覚えておいてもいいかなと思いました。

I use wine bottles to put cut flowers in.
(私は、花を入れるのに、ワインボトルを使っている)
と言えば、ワインの中身の話ではなく、「ボトル」の話です。

Could we have another bottle of wine?
(別のワインをボトルでいただけますか?)
レストランでこう言えば、「ワイン」をオーダーしていることになります。

私の場合は、お正月にいろんなワインをテイスティングしながら少しずつ飲んでいたので、決して空のボトルに囲まれていたわけではありません。なので、bottles of wineを使うのが正解なのでしょう。

確かに、cupと言ったら中身が入っていようがいまいが、カップそのもののことを、a cup of teaと言ったらカップそのものではなくてお茶のことだというのは当然わかります。wine bottleとbottle of wineもその原理でしょう。

ちなみに、このbottle of wineというワードを調べていたら、詩人ボードレールのこんな詩の一節を発見しました。

A sweetheart is a bottle of wine, a wife is a wine bottle.

「恋人はワイン。妻はワインの空瓶」ということです。

恋人時代は、甘美なワインのようだったお相手も、結婚して時間が経つと美味しい部分は飲み干してしまいすっかり空っぽ、ということでしょうか。なんとも恐ろしい詩です(ちなみにボードレールはフランス人なので、この表現は本人のものというより英訳されたものになります)。

この詩を紹介していたブログでは以下のように結びのメッセージがありました。

whether you are a girl, lady or a wife never allows the bottle to be emptied with the exotic sweet sexy wine you have. Refill and add on, for good wine is always available. Don't be just a wife, be a sweetheart as well.
(女の子だろうと、レディだろうと奥さんだろうと、エキゾチックで甘くセクシーなワインをお持ちなんですから、ボトルを空にしてはいけません。注ぎ足していきましょう、いいワインはいつでも手に入ります。ただの「妻」にならないで、スイートハートでいましょうね)

私は一瞬、「余計なお世話だ」と思ってしまったりはしましたが、空っぽにならず自分のボトルに芳醇なワインのような魅力を蓄えておくことはまぁ大事だなとは思いました。
とりあえずまだお正月のワインが残っているので、これから飲みたいと思います。

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35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

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連載
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

TEXT=MOMOKO YASUI

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