35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」第149回! 。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。過去の記事はこちら
ビール腹、破産など、「お腹」を表す“belly”を使った面白い表現
薄着になる夏に向けて、ダイエットを始めないといけません。
といってももう6月なので遅すぎて、あきらめの気持ちの方が強い状態です。
であればせめてダイエット本や記事などを英語で読んで「最悪痩せなくても、英語の勉強にはなった」くらいにしたいなと思い、SNSで英語でやみくもにダイエット記事を読みあさっていました。こんな中途半端な気持ちでは、ダイエットも英語学習も成功しないような気がしますが。
そのなかでこんなタイトルの記事を見つけました。
How to get rid of a beer belly
直訳すると「beer bellyの取り除き方」となります。
“beer belly”とは初めて見た言葉ですが、すぐに意味がわかりました。
beer belly=ビール腹
“belly”は「腹」という意味ですので、そこにビールがついて「ビール腹」。そのままですし、日本語とまったく同じ表現です。この記事は「ビール腹解消の方法」というものでした。
英語でも日本語でも、「ビール腹」はお酒をたくさん飲んだ「男性のお腹」を指しているようですが、まぁお腹の脂肪が気になる私にも、ためになることがあるのだろうと読んでみました。
まとめると、こういうことが書かれていました。
Eat healthier(もっと健康的に食べよ)
Cut your portion size in half(食べる量を半分に減らせ)
Count calories(カロリーのカウントをせよ)
Make healthy food swaps(健康的な食べ物におきかえよ)
Move more(もっと動け)
なんだか読む前からわかっていたような内容でした。やはりダイエットに特別で劇的な方法などありはしないのだと、改めて絶望的な気持ちになりました。
ちなみに、「お腹」を表す“belly”を使った表現で面白いものも見つけました。
go belly up
「お腹を上げていこうぜ!」といういまいち意味のわからない日本語訳が頭に浮かびました。Goがあると「行け!」みたいな感じがして「励ましの言葉かな?」なんて思ってしまいましたが全然違いました。
go belly up=終わりを迎える/死ぬ/失敗する
という意味でした。
コリンズの英英辞典にはこういう例文があります。
After years of barely surviving on donations, the neighborhood social club finally went belly up.
(寄付金で数年かろうじて生き延びていたものの、近所の社交クラブはついに破産した)
“go belly up”の語源には諸説あるようですが、「死んだ魚はお腹を上にして浮かんでくるのでその様子を表している」というものが有力なようです。
大きい意味で「失敗する」という意味ですが、わりと「破産する」の意味で使われていることも多いみたいです。
私のダイエットが今年も、失敗に終わらないよう、なんとかつとめたいと思います。
Illustration=Norio