筋肉美をもつ女神シリーズ55人目は、ユン・ガイン。
美ボディ大会でタイトルを獲得
今回紹介するユン・ガインは韓国の人気フィットネス雑誌『MAXQ』が手掛ける”チームMAXQ”の一員だ。
“チームMAXQ”は健康的なライフスタイルや日々のトレーニングの成果をSNSで発信しているインフルエンサーたちで構成されており、以前、当連載でも紹介した“音大卒のホテリエ”マ・ガリンや、エステサロンで働きながらモデルとしても活躍しているカン・ウスも“チームMAXQ”のメンバー。なかでもユン・ガインはチームでいち早くタイトルを手にしている。
2024年7月に行われた韓国最高峰のボディビル&フィットネス大会「2024 マッスルマニア」でフォトジェニック部門の個人と団体の両方で優勝したのだ。
「もともとモデルとして活動していましたが、筋トレなどのトレーニングを始めてまだ1年足らずでの受賞だったので、驚きでしたし戸惑いました。自分で本当に良いのだろうかと思ったほどです」
ただ、舞台裏では念入りに準備していた。本番当日も着用する衣装の手直しなどで徹夜していたほどだったとか。
「私の夢は世界中から認められ評価されるモデルになること。私は釜山(プサン)出身なのですが、その夢を追いかけるために、高校を卒業したあと、全財産30万ウォン(約3万円)を握りしめて親に内緒で特急列車に飛び乗ってソウルに上京しました。それから数年経って訪れたのが『マッスルマニア』出場のチャンスだったんです。『マッスルマニア』出場が夢への第一歩になると思うと、中途半端なことはできませんでした」
美ボディ作りに効果的だったトレーニングと食事とは
取り組んだのは週5日のジム通い。雨の日も風の日もジムに足を運び、パーソナルトレーナーの指導を仰ぎながらトレーニングに励み、筋肉を鍛え育てたという。
「短い時間であっても長い時間であっても、手を抜いたり長々と惰性でやったりせず、集中して取り組むことを意識しました。そのほうがトレーニングの成果が格段に出ると思ったので」
日々の食事面でも改善を図った。もともと食べることが大好きなのだが、大会前には好物のパン類を一切断ち、アルファ化米や蒸しキャベツ、オートミールや鶏がゆなどを食べて体重を管理した。
「するとどうでしょう。運動を始めた1年前と比べると、カラダは大きくなり体重も増えましたが、運動する以前の自分よりも心身ともに明らかに健康的になったことを感じたんです。友人たちも“昔よりも今のほうがとっても健康的で美しい、すごくキレイになった”と褒めてくれました。そんな反響が俄然、私のやる気を駆り立ててくれて(笑)。そういう過程を経ていただいたフォトジェニック賞でもあったので、改めて評価されたようで本当に嬉しかったです」
やっぱり、夢は大きければ大きいほど良い
もっとも、現状には満足していない。ユン・ガユンは今の自分の状況をマラソンに例えながらこう語る。
「今の私はまだ、ランニングシューズを買って走り方を学び始めた段階。その学びはこれからも続き、その過程では躓いて転んだり、ケガをしたり誰かに抜かれてしまうこともあるかもしれませんが、その過程さえも経験という財産になるという思いで、日々のトレーニングを続けていきます」
目指すは韓国ボディビル&フィットネス大会の最高峰「マッスルマニア」で、ビキニ・フィットネスの部門へ出場すること。そこで、タイトルを手にしたいと決意を新たにしているらしい。
「私はもっと有名になりたいし、世界的に知られたモデルになることが子供の頃からの夢なんです。身分不相応かもしれないけど、夢は大きければ大きいほど良い。皆さんも思い立ったら果敢にトライしたほうがいいですよ。きっと新しい夢が膨らみますから!!」
1994年生まれの30歳。今どきの韓国アラサー女子はポジティブ・シンキング全開だ。