GOLF

2026.04.25

パー3で手前のバンカーに入れがち…アイアンの“分厚い当たり”のコツ

パー3でアイアンが薄く当たり、思ったより飛ばず手前のバンカーへ――そんな経験はないだろうか。アイアンの精度を高める鍵は“肩の縦回転”にある。分厚い当たりを生むスイングのポイントと、その感覚を身につけるドリルを動画付きで解説する。

吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン/パー3でバンカーに入る人へ。アイアンが変わる“肩の縦回転”

アイアンの精度を高める鍵は「肩の縦回転」

パー3でアイアンショットの当たりが薄く、思ったより飛ばずに手前のバンカーへ――。こうしたミスは、しっかり振って届かせるつもりだっただけに、落胆が大きい。薄い当たりが頻発すると、距離も方向も安定せず、スコアメイクに苦しむことになる。

このようなミスの原因のひとつが、インパクトゾーンの短さにある。多くのアマチュアはインパクトでボールを“点”でとらえてしまい、その前後の動きが途切れることで当たりが不安定になる。

一方で、プロゴルファーのインパクトゾーンは長く、軌道の中でボールをとらえている。現代のアイアンショットの名手には共通点があり、ダウンスイングからフォローにかけて、右肩が下がりながら目標方向へ出ていく動きが見られる。この動きによってインパクトゾーンが低く長く保たれ、ボールを押し込むような“分厚い当たり”が生まれる。

結果としてフェースに乗る時間が長くなり、方向性と飛距離の両方が安定するのだ。

多くのアマチュアは、右肩が下がりながら肩が縦回転する動きが十分に出ないことが多い。特に、下半身を固定して打とうとすることで肩の回転が制限され、右肩の動きが不十分なままインパクトを迎えてしまう傾向がある。

その結果、手先でボールを打ちにいく形となり、インパクトゾーンが短くなってしまうのである。

重要なのは、右肩の動きと下半身の動きを連動させることだ。ダウンスイング後半に左足を踏み込み、インパクトにかけて左膝や左股関節などの左サイドが伸びていくことで、右肩は自然と下がり、肩の縦回転が促される。

この連動によってクラブは低く長く出ていき、理想的なインパクトゾーンが生まれる。これこそが、プロゴルファーのような分厚い当たりと高い再現性を支える要素である。

肩の縦回転を体感する「ステップバックドリル」

肩の縦回転を体感するために有効なのが、ダウンスイングからフォロースルーにかけて左足を背中側へ一歩移動させる「ステップバック」を取り入れたドリルだ。

近年ではPGAツアー選手のスイングでもこの「ステップバック」の動きが見られ、ベン・グリフィンやブライソン・デシャンボーも意図的に取り入れている。

このステップバックは、通常通りバックスイングを行い、ダウンスイングで左足に踏み込んだ後、その左足を背中側へ一歩引くように動かす。これにより、左サイドで体の回転をブロックする動きがなくなり、右肩が下方向へ動きながら目標方向へ大きく出ていく動きが生まれる。

特に効果的なのが、右手一本でクラブを持って行う練習だ。右手だけでスイングすることで、右肩の動きと左サイドとの関係がより明確になる。左サイドの動きによって、ダウンスイングからフォローにかけて右肩が前に出ていく感覚を体感できるはずだ。

左サイドを後方へスライドさせることで体の回転を止める要素が減り、結果として肩の回転量が増えてインパクトゾーンが長くなる。クラブが低く長く出ることで、ボールを押し込む感覚が自然と身についていくだろう。

このドリルでは、左足を後方に引くことで不安定さを感じるかもしれないが、前傾角度をキープしたまま行うことができる。そのため、最初は極端な動きで構わない。むしろ大げさに左足を引き、右肩を前に出す意識を持つことで、これまで使えていなかった肩の縦回転を引き出すことができる。

練習を重ねる中で、その動きは徐々に実際のスイングへと馴染んでいくはずだ。

アイアンショットの精度を高めるためには、ボールを打ちにいくのではなく、インパクトゾーンをいかに長く保つかが重要になる。その鍵となるのが、左サイドの動きと連動した肩の縦回転だ。

分厚い当たりと安定した方向性を手に入れるために、ぜひこの動きを練習に取り入れてほしい。

動画で解説|分厚いアイアンショットを打つ方法

◼️吉田洋一郎/Hiroichiro Yoshida
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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