GOLF

2026.04.13

「スイングを変えずに、飛距離が15ヤード伸びた」53歳ゴルフライターがドライバーフィッティングを体験

40代後半から、多くのゴルファーが感じ始めるのが「飛距離の衰え」だ。若い頃と同じ感覚でスイングをしているはずなのに、気づけばボールは思ったほど飛んでいない。体力の低下なのか、年齢のせいなのか――。そんな悩みを抱える53歳のゴルフライターが、テーラーメイドの新作ドライバー「Qi4D」を、最新のフィッティング施設「TaylorMade Fitting Lab Tokyo」で体験。スイングを変えずに、トータル飛距離は約10ヤードアップした。その理由は「クラブを体に合わせる」という、シンプルだが見落としがちな考え方にあった。

「最近ドライバーが飛ばない」53歳ゴルフライターが検証。テーラーメイドQi4Dフィッティングで飛距離+10ヤード

飛距離低下は年齢のせい? 40代・50代ゴルファーが直面する体の変化

40代、50代になると、自分でもはっきりと感じるほど飛距離が落ちてくる。週一でジムに通い、筋力や体力の維持は心がけているものの、ゴルフのスイングにはそれだけでは補えない変化が出てくる。

おそらく関節の可動域や、筋肉そのものの柔軟性が少しずつ落ちてくるからだろう。

もちろん体を鍛え直したり、毎日のようにストレッチを入念に行ったりすることで改善する可能性はある。ただ、押し寄せる年齢の波に立ち向かうには並大抵の意志の強さでは難しい。

これからも続くゴルフ人生を考えたとき、まず向き合うべきは「今のままのクラブでいいのか」ということだ。

東京駅前に誕生した最先端フィッティング施設「TaylorMade Fitting Lab Tokyo」

今回訪れたのは、東京駅八重洲口にあるテーラーメイドのフィッティング施設「TaylorMade Fitting Lab Tokyo」。2025年10月にオープンしたばかりのスタジオで、同社が近年力を入れている最先端のフィッティングを体験できる場所だ。

最新の測定機器を用いてスイングを詳細に分析し、自分にマッチしたクラブを診断。弾道データやヘッドスピード、インパクトの傾向など、あらゆる数値をもとに検証を重ね、ゴルファー一人ひとりに最適なクラブセッティングを導き出していく。

テーラーメイドはローリー・マキロイやスコッティ・シェフラー、トミー・フリートウッドら世界トッププレーヤーと契約するゴルフ界屈指のナショナルブランド。常に革新的なクラブ開発で知られてきた。

そのテーラーメイドが2026年に投入したのが、最新ドライバー「Qi4D」シリーズだ。

新ドライバー「Qi4D」が重視したのは“飛距離×フィッティング”

最新「Qi4D」シリーズは、これまで以上に「飛び」と向き合ったモデルだ。

スピードにこだわり、進化した第5世代カーボンフェースに、空気抵抗を減らすように改良されたヘッドさらに新シャフト「REAX」を組み合わせることで、スイングタイプに合わせた最適なマッチングを実現。

飛距離に悩むアマチュアゴルファーにとって、新たな選択肢となるモデルだ。

データ測定で判明した「右に出る原因」

フィッティングはまずヒアリングを行い、現状の悩みや目的を聞き出すところから始める。

筆者の悩みは飛距離低下と、右に出るミス。スライスとまではいかないが、つかまり切らない球が原因で飛距離が出ないのではと考えていた。 

通常は普段使用しているクラブを持ち込んで計測するのが好ましいが、今使っているモデルやスペックを伝えれば、それに近いクラブを用意してもらえるため手ぶらで訪れても問題はない。とはいえ、より正確なデータを得るには、自分のクラブを持参するのがベストだ。

計測の結果、ヒアリングで感じていたとおり、やや右に出るミスが多く、その原因は、インパクトで少しフェースがオープンになっている点をフィッターから指摘された。

スイングは変えずに飛距離15ヤードアップ

最新の「Qi4D」シリーズのドライバーには4種類のヘッドタイプが用意されている。そのなかから、まず今自分が使っているものに近いタイプのヘッドを選んで試打を始めた。

ヘッド単体でも理想の弾道に合わせた選択が可能だが、新たに開発された純正シャフト「REAX」と組み合わせることで、より精度の高い最適化が行えるのが特徴だ。

このシャフトは特性の異なる3種類が用意されており、フェースローテーションのタイプに合わせて選択される。

効率よくスピードを引き出すため、まずは自身のスイングタイプを検証。その結果をもとにシャフトを選び、ヘッドタイプを組み合わせながら計測を行っていく。

さらにTASウェイトを調整するなどして細部までフィットさせ、打ち出し角、スピン量、ボール初速などのデータを比較。最も効率よく飛距離が出る組み合わせを探っていく。

こうした調整によって「Qi4D」のポテンシャルを最大化し、スイングに最適化された1本へと仕上げていくのだ。

ヘッドとシャフトの最適な組み合わせが見つかると、数値は明らかに改善した。

最終的にトータル飛距離は229ヤードから244ヤードへ。スイングは何も変えていないにもかかわらず、ここまで飛距離、特にキャリーの距離が15ヤード以上伸びる結果となった。

クラブのマッチングだけで、ここまで結果が変わるのか――。取材として体験した筆者自身もその変化に驚き、取材後、その場で購入を決めてしまったほどだ。

クラブを変えるだけで、ゴルフはまだ伸びる

最新「Qi4D」がフィッティングに力を入れている理由は、新シャフトの「REAX」の性能が高いこともあるが、ゴルファーそれぞれが無意識に持つスイングの癖に着目したからだ。

ポイントとなるのは、インパクト時のローテーションの有無。手を返すタイプ、返さないタイプ、そしてその中間と、大きく3つのタイプに分類し、それぞれに合ったシャフトを導き出すシステムを構築している。

多くのゴルファーは、自分がどのタイプかを意識せずにスイングしていることが多く、その癖のなかに最適なクラブ選びのヒントが隠されているというわけだ。

テーラーメイド「Qi4D」
1,100万回のスイングデータから導きだされた純正シャフト「REAX」。フェース開閉量を分析しスイングを3タイプに分類。自分に最適なモデルを選ぶことで、安定性と飛距離アップを両立する。

自分のスイングタイプに合わないクラブを使っているとスイングを崩す原因にもなる。若い頃なら筋力や柔軟性でカバーできていたかもしれないが、50歳を超えた年齢になると体が器用に反応しなくなってくる現実がある。

もちろん「Qi4D」はシニア専用モデルというわけではない。しかし、自分の体やスイングに合ったクラブを使えば、年齢を重ねても飛距離はまだ伸ばせる。それを「Qi4D」が教えてくれた感覚がする。

別カテゴリーになるが、パットのフィッティングも行える。ドライバーやアイアンのフィッティングと同じく、自身の悩みや癖をベースに自分に合ったパターを導き出してくれる。

TaylorMade Fitting Lab Tokyo
住所:東京都中央区京橋1-1-1 八重洲ダイビル1 階
TEL:03-6225-2253
営業時間:11:00~21:00(土・日曜、祝日9:00~19:00)

出島正登/Masato Ideshima
ゴルフ歴30年、ベストスコア70。研修生、ゴルフ出版社勤務を経てフリーライターに。国内男子Abemaツアーの取材も担当する。工房経験を持ち、自身のクラブはすべて自ら調整するギアの探究者。年齢とともに効率よく飛ばせるクラブを追い続けている。

TEXT=出島正登

PHOTOGRAPH=前田一樹(MAETICO)

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