GOLF

2024.09.28

グリーン周りでトップ、ダフリはもう嫌だ…アプローチ精度が高まるバンカー練習術とは

今回はインパクトの精度を高めるバンカーでのアプローチ練習を紹介する。

連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」/インパクトの精度を高めるバンカーでのアプローチ練習

バンカーからのアプローチはシビアな打点が求められる

みなさんが普段通っているゴルフ練習施設にはバンカーがあるだろうか。もしバンカーの練習施設があるのなら、ぜひ活用してほしい。

普段からバンカーショットの練習をしていれば、コースでボールをバンカーに入れても落ち着いて打てるはずだ。

練習場のバンカーでは、通常のバンカーショットの練習をするだけではもったいない。

プロゴルファーや上級者は、バンカーからアプローチショットの練習をすることがあるが、そのような練習をすることでアプローチのインパクトの精度を高めることができる。バンカーでのアプローチはミスを誤魔化すことができず、上手く打てたか打点がズレたのかを瞬時に把握することができるからだ。

練習用のマットや芝とは違い、バンカーではクリーンにボールをとらえないと狙ったところにボールを運ぶことができない。クラブが少しでもボールの手前に入ると砂の影響でボールが飛ばなくなってしまう。

良い打点でボールをクリーンに打つことができると、狙った場所にボールを飛ばせるだけでなく、コツンという乾いた音がするはずだ。ボールと音のフィードバックを得ながら練習をすることで、アプローチのインパクトの精度を高めることができるようになる。

体の回転を使い、慣れてきたら片手打ち

バンカーでアプローチショットの練習をするときに重要なのがアドレスだ。

ボールはスタンスの中央よりやや右に置き、手の位置が左の太ももの内側にくるようにして若干のハンドファーストで構える。セットアップをしたら20ヤードから30ヤードくらい先を狙い、腰から下の小さな振り幅で練習しよう。

スイング動作は左足に体重をかけ、左サイドを中心にして体を回転させることがポイントだ。

フィニッシュで目標方向におへそを回すように意識をして体を回転させる。体が回転せずに止まったままだと、手や腕でクラブを振る手打ちになるので気をつけたい。

両手で打つことに慣れてきたら、今度は片手でクラブを持ってボールを打ってみてほしい。

片手の場合は両手の時よりも体と腕をシンクロさせ、腕に頼らずに体を回転させてクラブを振らないとボールをうまく打てない。ボールをクリーンに打とうとして手で上から打ち込みたくなるが、軌道の中でボールをとらえるように気を付けながら練習をしてほしい。

バンカーからのアプローチ練習は、最初はほとんどのアマチュアゴルファーはうまく打てないと思う。失敗が続いても落ち込む必要はないので、繰り返し練習をしてインパクトの感覚を身につけてほしい。

片手でバンカーから思い通りのアプローチを打てるようになればプロ並みの精度でボールをコントロールできるようになるはずだ。

バンカーで練習をする機会はあまりないかもしれないが、バンカーからのアプローチショット練習に挑戦してみてほしい。

動画解説はコチラ

◼️吉田洋一郎/Hiroichiro Yoshida
1978年北海道生まれ。ゴルフスイングコンサルタント。世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベター氏を2度にわたって日本へ招聘し、一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。『PGAツアー 超一流たちのティーチング革命』など著書多数。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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