ゴルフ場は社交の場であり、仲間とともに楽しむ場。歴史と伝統を誇る名門から、来季オープン予定のニューカマーまで国内屈指のゴルフ場を厳選して紹介する。※2022年1月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のもの。
ジャンボ尾崎が創造したゴルフの理想郷「津カントリー倶楽部」
ナイスショットが、必ずしも報われるわけではない。ミスショットでも、そのキックの行方で運に恵まれることがある。山あり谷あり、何が起こるかわからないから愉しい。そんな気分を味わえるのが、ゴルフというゲームの神髄かもしれない。
30年以上前に、自宅で夢中になってゴルフコースのホールデザイン画を描いている尾崎将司プロを見た。尾崎は、絵がうまい。書もうまいけれど、その時見たデザイン画は、そのまま展示してもおかしくないほどのできだった。尾崎はその頃、世界の4大メジャーに挑戦している全盛期だった。数多くの名コースを巡る尾崎がイメージした理想のゴルフ場、その代表作が、この津カントリー倶楽部だった。
津カントリー倶楽部
住所:三重県津市片田長谷町30
TEL:059-237-3580
開業:1990年
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名門中の名門! 難攻不落の山のリンクス「鳴尾ゴルフ倶楽部」
鳴尾ゴルフ倶楽部は、すでに100年を経ている。にもかかわらず、いつも新鮮さを失っていない。それは、まるで樹齢100年の樹木のように、堂々とした風格を持ち合わせ、しかも枝葉にいたるまで生き生きとした味わいがある。その丹精がこめられたサマが、鳴尾の魅力を引きだしている。
鳴尾のルーツは、鳴尾浜(甲子園浜の隣)で始まった。1930年に、いまの兵庫県川西市に移転。幸運だったのは、来訪していた名コース設計者のC・H・アリソンのアドバイスを受けたことだ。アリソンによって、まさに画竜点睛(がりょうてんせい)の輝きを見せた。
浜のリンクスに対して、山のリンクスと呼ばれたのは、あながち語呂合わせではない。鳴尾の今のコースを、上空から俯瞰した風景を想像してコースレイアウトを見ると、確かにスコットランドにあるようなリンクスコースの雰囲気を醸しだしている。グリーンは、小さく、細かいアンジュレーション。バンカーもぐるりとグリーンを囲み、その深さといい、難度はまさしくアリソン・バンカーそのもの。しかし、アベレージゴルファーであっても、なぜか愉しめる。
鳴尾ゴルフ倶楽部
住所:兵庫県川西市西畦野金ヶ谷1-4
TEL:072-794-1011
開業:1920年初夏
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メディア初公開! 日本一"新しい"ゴルフ倶楽部「ザ セイントナイン 東京」
2022年秋にオープンを控える噂のゴルフコース「ザ セイントナイン 東京」。情報はおろか、会員募集要項さえも明かされていないゴルフ場だ。その謎のベールに包まれた全貌にメディアで初めて、ゲーテが迫る。
場所は都心から約50分の千葉・市原。某有名ゴルフ場の27ホールの跡地に新たに18ホールが新設された。隣のコースの人の気配さえ感じない、優雅な雰囲気が漂う。芝がしっかりと根づく、ゴルフに適した土壌に、ゴルフ場設計の雄・佐藤謙太郎氏による絵画のように美しく、挑み続けたくなる戦略性の高いコースが建設されている。
ザ セイントナイン 東京
住所:非公開
TEL:非公開
開業:2022年予定
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