FASHION

2026.02.02

硬いバターでも塗りやすいナイフ、革新的な万年筆…ロンドンで人気の「Made in Japan」

ファッションからアートまで多くの“価値”を生みだす世界二大都市。日本ブランド及び「Made in Japan」製品への高い信頼を、ロンドンで活躍する目利きの選者に聞いてみた。【特集 日本のハイブランド】

Carolyn Burnett氏
Carolyn Burnett
Japan House Londonエグゼクティブディレクター。IBMコンサルティング事業部でキャリアをスタート。イングランド北部最大の現代アート見本市「マンチェスター・アート・ショー」を設立。その後、グローバルイベント企業UBMで活躍し、現在はジャパン・ハウス ロンドンで、英国と日本の間の交流の推進に注力。

商品そのものだけでなく、ストーリーへの関心の高まり

ロンドン及びイギリスでは、「Made in Japan」製品が広く普及しています。これは日本文化全般への注目、もの作りや製造工程への理解が深まってきたことと関係していると思われます。「どのように、誰によって、何を使って、どこで作られているのか」を知りたいという欲求があるからこそ、作り手や生産者の意図を明確に感じられる商品に人気が集まると考えています。ジャパン・ハウス ロンドンでは、商品の背景やルーツについての理解を重視しているので、とても嬉しい傾向だと感じています。

日本品質の指標が認知され、信頼と評価へつながっている

その昔、「安価で品質がよくない」とされていた日本製品のイメージは払拭されました。「Made in Japan」の美しさ、職人技、細部へのこだわりは唯一無二。硬いバターでも塗りやすく穴を開けたEAトCOのバターナイフや、革新的な歴史を持つセーラー万年筆など、日本ブランドのファンがたくさんいます。

また、日本のグッドデザイン賞は海外の人々にも認知されてきており、ジャパン・ハウスの来館者にとっても「Gマーク」は優れたデザインの象徴、高品質の指標となっています。

さらに広がりを見せるMade in Japanへのアプローチ

近年ロンドンでは、日本のアパレルやテキスタイルがとても人気です。ジャパン・ハウス ロンドンでは、中部地方の織元や工房と協業するテキスタイルブランド「kijinokanosei=生地の可能性」とコラボレーションを行いました。伝統的な生産技術を現代的に解釈し、日常的に身につけられる衣服やアクサセリーへと落としこむことで、日本におけるテキスタイルクラフトの在り方を新たに提示しています。

海外展開の体制が十分に整っていない小規模な日本ブランドやメーカーもたくさんありますが、その魅力をイギリス市場において私たちが積極的に伝えていけたらと思っています。

Japan House London

日本の情報を多角的に発信する欧州の拠点として、ロンドン市内の目抜き通りケンジントン・ハイストリートに位置する複合施設。3フロアにわたり、展示ギャラリー、ライブラリー、レストラン、カフェ、ショップ、観光案内コーナーなどを展開。日本ブランド、日本カルチャーの多様な魅力を広く発信している。

住所:101-111 Kensington High Street, London, W8 5SA
公式サイトはこちら

【特集 日本のハイブランド】

この記事はGOETHE 2026年3月号「総力特集:日本のハイブランド」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

COMPOSITION=Yasuhiro Kodama

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