優れた目利きは、モノの良し悪しを本質で見極めるもの。日本を代表するスタイリスト・野口強が更新する、今年の6つの最上級。今回は、ルイズレザーズのライダーズジャケット。【特集 最上級主義2024】
経年変化さえ愛おしいヴィンテージライダーズ
「これまで数え切れないほどのレザージャケットに袖を通してきたけれど、革ジャンの頂点といえるのはこれ」と野口氏が語るのは、1892年創業の英国最古のモーターサイクルウェアブランド・ルイスレザーズの代表的モデル「サイクロン」の1970年代ヴィンテージモデル。
1960年代のダブルライダーズジャケットの改良版として1973年に誕生。やや長めの着丈にスリムフィットの美しいシルエット、ヨークのない一枚革仕立てのエレガントなバックスタイルで人気を獲得したサイクロンは、フロントに配された3つのファスナーポケットとスナップボタン留めのウエストバンドというシンプルさが持ち味。
多くの伝説的ミュージシャンが好んで着用したことでも知られ、タイムレスなフォルムと経年変化の味わいにファッション業界にもサイクロンのファンは多い。
「コンディションも良好なこの’70年代モデル。試着するとやっぱり欲しくなります」と現場でもしきり。
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この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら