「接客業は客の手元と足元を見る」といわれるように、バッグと靴のチョイスで、その人の品格は一目瞭然。身につけることで仕事のモチベーションが劇的に増し、スタイリングの鮮度も上げる、“新”名品にフォーカス。バッグ&シューズ、コーディネイト編。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1. サンローラン/パリ・シックを体現するシグネチャーバッグの最新
ピンストライプのセットアップに合わせたショルダーは、カサンドラロゴが印象的な「ソルフェリーノ」の新作ミニタイプ。ポインテッドトウのヒールブーツと合わせ、着こなしにほどよい緊張感を加えたい。
2. トム フォード/グラマラスなルックスに周囲からの視線も集中
カードケースや鍵といった最小限の荷物しか持たない派には、上質のレザーにゼブラ柄をプリントした小ぶりなドローストリングポーチをリコメンド。ライニングはしっとりとしたスエード仕立て。シボ感のある表側にエンボスロゴのレザーパッチをあしらったルックスは、アリゲーターの型押しのチェルシーブーツとの相性も抜群。
3. ザ・ロウ/タイムレスなフォルムは着こなしを選ばない万能派
ザ・ロウのアイコンバッグ「マルゴー」は、たっぷりの容量を誇るベルトつきのマチありで使い勝手がよく、内縫いのソフトなフォルムがエレガントな佇まいを演出。柔らかなギャザーを寄せたクラシックなローファーとのコンビネーションも完璧だ。
4. ボッテガ・ヴェネタ/絶妙な色合いと極上素材が定番バッグに輝きを添える
ブランドのアイコンであり、最高峰のクラフツマンシップを体現するイントレチャートを全面に配した「カバ」のラージモデル。ライトベージュのスエードタイプは、肌目の細かいマットな質感が、圧巻の存在感を誇る。足元はトートを引き立てるプレーントウでシックに。
5. エルメス/巧みな異素材マッチングで名品の魅力がさらにアップ
1892年の誕生以来メゾンの歴史を彩ってきた名品「オータクロア」の新作は、ボディをフェルト素材、フラップを閉じるサングロンはテキスタイルでライン入り。足元のブーツも相まって、ほどよいカジュアルさが加わり、軽やかかつ大いに映える。
6. プラダ/モダンの粋に極まる最上を卓越した職人技で堪能する
ブランドのアイコニックなトライアングルロゴを模したミニマルなレザートートは、Re-Nylonのハンドルをアタッチし、マイボトルが付属したサステナブル仕様となっている。ブラッシュドレザーのレースアップシューズとのコンビネーションで、ブランドの矜持と卓越した職人技を大いに堪能したい。