イタリア生まれ日本育ちのモダン家具ブランド「arflex(アルフレックス)」の2023年秋の新製品は、名作のアップデートを含む新たな提案が光る。時代に合わせて進化してきた、新しいプロダクトをご紹介。
再生可能素材を使用した新作ソファ「A・SOFA es」
新作のなかでも、特に注目したいのは1986年に発売されたロングセラーソファ「A・SOFA(エー・ソファ)」をベースに、今回再生可能素材を採用し進化させた「A・SOFA es(エー・ソファ エス)」。「A・SOFA」といえば、シンプルで温かみを感じさせるデザインと世代を問わず座りやすい柔らかさが好評で、発売以来変わらぬ人気を誇るアイテムだ。
「A・SOFA」のデザインや掛け心地はそのままに、ソファ体積比の約45%に再生素材と、再生可能素材を使用。さらにシートは3年もの研究の末、開発された新素材を用いた革新的な構造で、将来のメンテナンス時には該当パーツをケミカルリサイクルし、再び「A・SOFA es」のシートとして再生することができる。この「A・SOFA es」を循環させていくことこそがアルフレックスの新たな挑戦なのだ。
アルフレックスジャパンでは、これまでもソファの耐久性の高さとともに、メンテナンス性の高さにこだわりを持ってきた。だからこそ日常的に使うなかでへたってしまう箇所が交換しやすい構造になっている。今回新しく「A・SOFA es」のシートに採用された編成樹脂網状構造体という再生可能素材は、メンテナンス時に自社回収し、原料に戻すことが可能に。そこから再び新しいソファのシートを作り、次の製品へと繋いでいくといった、破棄しない家具づくりの新たな一歩を踏み出した。
テーブル、チェアなども待望の新製品が登場
また、進化を伴う復刻として、注目すべきはソファだけではない。
1992年に発売された優れたデザインのダイニングテーブル「TAVOLO NAVE(タボロ ナーべ)」。日々の食卓の家具として求められる耐久性や、使い勝手の良さを追求することで導き出されたフォルムは、慎ましい機能美を感じさせる。
それを現代の技術で復刻して生まれたのが「TAVOLO NAVE es(タボロ ナーべ エス)」だ。船底をイメージした天板は高い強度がありながら、脚部の構造を見直すことで、よりすっきりとしたデザインにアップデート。曲線と曲線の組み合わせによってエレガントで美しい構造を実現するとともに、手に触れる部分は優しい感触に仕上げている。
「FK es(エフケー エス)」は、背と座、アームと脚部が一体となっているため、座りやすく、移動しやすい。1986年に発売された「FK(エフケー)」の復刻モデルで、当時の製品よりシートのウレタンを増すことで座り心地が改良された。リズミカルなアーチ型が特徴的なデザインは、デザイナーの川崎文男によるもの。アーム部分に丸みをつけて手当たりをよくするなど、随所に細かなブラッシュアップが加わった。
破棄しないものづくりこそ、次世代に欠かせない
そもそもアルフレックスのブランド名には、“いつの時代にもどのような環境にも適応する家具でありたい”という願いが託されているが、その名の通り、時代に合わせて進化させながら、ブランドの思想や50年以上にわたる歴史の中で生まれたデザインを継承している。
心から納得できるストーリーとクオリティで満たされたプロダクトたちに囲まれた暮らしには、インテリア選びが欠かせない。ソファやテーブル、チェアのほかに2023年秋の新製品のなかには、リビングテーブルやランプなど、8製品が登場。気持ちまで健やかになる居心地のよい毎日を、アルフレックスの家具とともに過ごしたい。
問い合わせ
アルフレックスジャパン TEL:0120-33-1951