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2024.06.22

南麻布 あら㐂|「こんな美味しい居酒屋はない!」ほぼメディア露出なし、知る人ぞ知る人情酒場

レストランを愛してやまない秋元康小山薫堂中田英寿見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。アットホームな小体の割烹や、ライブリーな活気のある酒場をご紹介。今回は東京・南麻布の『あら㐂』。

「南麻布 あら㐂」のカウンター
風情ある設えに心が和む。カウンターに立つのは、料理の仕入れから仕込みまでひとりで行う店主・荒木孝夫氏。

見城「刺身も肉もサラダも全部旨い! 結構ハマって、何度も通っている」

2000年に開業したが、ほぼメディアに出ることがない、知る人ぞ知る店。店主の荒木孝夫氏は小料理店などで13年経験を積んだのち、「自分が行きたい店を」と食材ひとつひとつにこだわる居酒屋に。家族経営のあたたかな雰囲気のなか、好きな料理を仲間とシェアしながら大いに食べて飲んでが楽しめる。

見城 ホリプロの敏腕マネージャーの行きつけで「こんな美味しい居酒屋はないと思います」って連れていってくれたのですが、ホントに全部旨かった。

小山 高級居酒屋ですか?

見城 はい。メニューだけ見てると「浅利バター」とか「アジフライ」とか「ハムサラダ」とかどこにでもある料理だけど、食べてみると今まで食べたなかで一番美味しいって思わせる力がある。「なんでこんなに美味しいの?」って聞いたら「食材がいいからです」ってきっぱり。ひと皿のボリュームも多いので、ある意味リーズナブル。

秋元 自信を持って仕事をしているんですね。

見城 ひとりで客のオーダーをこなしている荒木さん、ものすごく胆力がある人です。

小山 名物料理は?

見城 なんだろう。刺身も煮付けも焼き魚も旨いし、酢の物、お浸しも、サラダも全部旨い。

小山 本当に旨いものだらけなんですね(笑)。

見城 でも、やっぱりトンカツかな。ご飯と一緒に食べたいから最後に頼むんだけど、普通のお店の倍はある大きさに驚きます。何人かでシェアするにしても食べ切れるかな? と一瞬不安がよぎりますが、これが4、5切れペロッといける。

中田 あっさりしたお肉を使っているんですか?

見城 岩中豚のリブロースしか使わないって。きめ細かくて柔らかくて上品な甘みなんだよ。

小山 絶対行きます!

見城 薫堂は絶対気に入ると思うよ。料理もいいけど、都心にあって家族経営っていうのも心和む。お父さんが料理作って、お母さんと娘とお祖母さんがサービス。お祖父さんも常連さんと話したり洗い物をして。ストーリーのある店なんだ。

南麻布 あら㐂/Minamiazabu Araki
実家を店として改造。2階は荒木氏の弟が営む鉄板焼き店。弟さん自家製デザートが頼めることも。「岩中豚のリブロースかつ」は食べ切れなかったら持ち帰りも可。自宅でカツサンド、カツ丼にするのがお薦め。初秋から冬の鍋料理も名物で、8月から鱧と松茸、10月から天然トラふぐ、すっぽんなどが楽しめる(要予約)。

住所:東京都港区南麻布2-6-17
TEL:03-3798-1995
営業時間:18:00~L.O.21:00
定休日:土・日曜、祝日
座席数:カウンター8席、テーブル16席
料金:アラカルト主体

【特集 ゲーテイスト2024】

この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=佐藤顕子

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