フランスのジャーナリスト、アンリ・ゴとクリスチャン・ミヨによって1972年に創刊されたレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』。味だけでなく、テロワール(地域性)や新しい才能の発見などを重視し、これまでジョエル・ロブションやピエール・ガニェールのようなスターシェフをいち早く見いだしてきた。その日本版『ゴ・エ・ミヨ 2024』が2024年3月に発売された。

食べることの幸せと、感動を伝えるレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ 2024』が発刊
今までで最多の532店舗の特色あるレストランを紹介。それを記念して、シェフやソムリエなどに贈られる10の賞の受賞者14名が一堂に会する授賞式が都内で開催された。
注目の「今年のシェフ賞」を受賞したのは、「ジョエル・ロブション」の関谷健一朗氏だ。22歳で渡仏しロブション氏に師事。2023年、料理部門の「フランス国家最優秀職人章(M.O.F.)」を日本人で初めて受章している。
「私が料理の道を志した頃、初めて手に取った『ゴ・エ・ミヨ』には、一流店ばかりが名を連ね、当時の私には、憧れでした。若者たちの希望になれるようにこれからも邁進します」(関谷シェフ)。
評価は20点満点中0.5点刻みの点数と、それに応じたコック帽の数で行うが、何よりもレストランに寄り添う姿勢を大切にしている。
黄色いレストランガイドは、料理の本質やこれからの時代の価値観が詰まっている。

左から、
【期待の若手シェフ賞】「Syn」の大野尚斗氏
【テロワール賞】「JETFARM」の長谷川博紀氏、「出羽屋」の佐藤治樹氏
【ベストパティシエ賞】「est」のミケーレ・アッバテマルコ氏
【ベストサービス・ホスピタリティ賞】「まき村」の牧村玉芳氏
【明日のグランシェフ賞】「一本杉 川嶋」の川嶋亨氏
【今年のシェフ賞】「ジョエル・ロブション」の関谷健一朗氏
【明日のグランシェフ賞】「明寂」の中村英利氏
【トランスミッション賞】「ラ・メール」の樋口宏江氏
【トラディション賞】「島根 美加登家」の山根一朗氏
【ベストソムリエ賞】「ロオジエ」の井黒 卓氏
【イノベーション賞】「さかな人」の長谷川大樹氏
【期待の若手シェフ賞】「Jfree」の陣内 翼氏。
そのほか、【期待の若手シェフ賞】を「波濤」の熊切大地氏が受賞するなど、あわせて10の賞がシェフやソムリエなど14名に贈られた。