GOURMET

2019.09.06

【三重県】中田英寿が全国の蔵元に教わった最高に旨い店<ゲーテイスト特別版>

2009年から’15年の6年半、のべ500日以上をかけて、47都道府県を旅した中田英寿さん。そこで出会った数々の酒蔵には、ある共通点があった。それは、「良質な蔵元であればあるほど、良質な食を知り尽くしている」ということ。中田さんが出会った全国津々浦々の特別なる蔵人にしか知りえない、最高に旨い”地元の名店"を紹介する。ゲーテのレストラン大賞「ゲーテイスト2019」に参加した中田さんによる、「ゲーテイスト特別版 全国の旨い店ガイド」がここに完成!

蛤料理 日の出

『志摩観光ホテル フレンチレストラン「ラ・メール」』 志摩市/フレンチ

推薦人
「作」/清水清三郎商店 清水慎一郎さん(代表取締役)

「2008年に『ラ・メール』のシェフに就任し、2014年には志摩観光ホテルの総料理長となった樋口宏江シェフの料理が誠に素晴らしいのです。私が驚いたのが『松阪牛のロティ かつおだしとともに』。松阪牛に鰹だしとトマトのコンソメを纏わせることでさっぱりとして、なおかつワインはもとより、日本酒に合う。このスペシャリテと『作』の相性は、ペアリングの極みと言えるでしょう。古より"御食つ国"と呼ばれてきた伊勢志摩を凝縮した、日本を代表するフレンチレストランです」

志摩観光ホテル フレンチレストラン「ラ・メール」

志摩観光ホテル フレンチレストラン「ラ・メール」
住所:三重県志摩市阿児町神明731
TEL:0599-43-1211
https://www.miyakohotels.ne.jp/baysuites/restaurant/lamer/

 

清水清三郎商店
明治二年創業。鈴鹿で生まれ育った内山智広杜氏が醸す酒は、近年大変高い評価を受けている。昔ながらの伝統に学び技術を取り入れて目指してきたのは、「教科書通りの酒」である。「香りが高く深い味わいが特徴です。ワイングラスでお召し上がください。日々の仕事を手を抜かず、粛々とこなすことをこれまでもこれからも続けて行きたいと思います。」

清水清三郎商店

銘柄;鈴鹿川、作、イセノハナ
創業;明治2年
住所:三重県鈴鹿市若松東3-9-33
TEL:059-385-0011
http://seizaburo.jp/

 

『ちそう菰野』 三重郡/創作和食

推薦人
「田光」/早川酒造 早川俊人さん(専務杜氏)

「私たちの町・菰野に、料理、ギャラリー、石庭からなる『ちそう菰野』という完全予約制のレストランがあります。ドイツで料理を学び、名古屋でさまざまな食の仕事をしていた女性が、私たちの日本酒を気に入ってくださり、この地にオープンさせたもの。重森三玲に作庭を依頼した横山邸を舞台に、三重県の新鮮野菜や和牛、紀伊長島漁港から直送のお魚などを用いた、季節感たっぷりの創作和食をいただくことができます。私たちの日本酒をメインに、日本ワインも充実。五感を刺激する、唯一無二の空間です」

ちそう菰野

ちそう菰野
住所:三重郡菰野町大字菰野2657
TEL:059-390-1951

 

早川酒造
鈴鹿山脈釈迦ヶ岳の麓に位置する三重県菰野町。鈴鹿おろしの冷たい風と釈迦ヶ岳の伏流水の恵みを受けて、全量純米醸造、総糟搾りの酒造りを行う。「私たちには二つのテーマがあって、それが『優しさ』と『まろやかさ』。スーッと優しく体に染み込んでいくような味わいが特徴です」

早川酒造

銘柄;田光、早春
創業;大正4年
住所:三重県三重郡菰野町小島468
TEL:059-396-2088
https://hayakawa-syuzo.com

 

『蛤料理 日の出』 桑名市/日本料理

推薦人
「而今」/木屋正酒造 大西唯克さん(社長 杜氏)

グルメ漫画「美味しんぼ」にも登場した、接待や記念日に人気の料亭。「地元名産の蛤(はまぐり)料理を、趣のある日本家屋で楽しめる老舗です。蛤料理のコースは『蛤鍋』と『蛤会席』の2種類。大きな鍋で蛤を存分に楽しめるのが『蛤鍋』で、『蛤会席』は蛤づくしのコースです。『蛤会席』では、蛤潮汁、焼き蛤、蛤一人鍋(しゃぶしゃぶ)、天ぷら、バター焼きなどの様々な蛤料理を満喫できるほか、旬の魚の刺身も楽しめます。蛤が旬を迎える4月~8月は早くから満席になってしまうため、予約はお早めに」

蛤料理 日の出

蛤料理 日の出
住所:三重県桑名市川口町19
TEL:0594-22-0657
http://ishi98.wixsite.com/hinode987

 

木屋正酒造
山々に囲まれた伊賀盆地で、江戸時代中期に創業した木屋正(きやしょう)酒造。品質重視の酒造りを行うこの蔵の代表銘柄「而今(じこん)」は、6代目の大西唯克氏が酒造りの全工程を見直し、2005年にリリースした新ブランドだ。「而今」とは、「過去にも未来にも囚われず今をただ精一杯生きる」という意味で、酒造りの志を象徴する禅語。伊賀産の山田錦を中心に、全国の良質な酒米で酒造りを行い、毎月違う種類の商品を出荷している。

木屋正酒造

銘柄:而今
創業:文政元年
住所:三重県名張市本町314-1
TEL:0595-63-0061
https://kiyashow.com

 

中田さんが開発している日本酒アプリ「Sakenomy」では、さらなる情報を公開! さらなるレストランに加え、宿やお取り寄せ情報も掲載しているので、三重を旅するときのお供に!!

TEXT=本庄真穂

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