フランスのジャーナリスト、アンリ・ゴとクリスチャン・ミヨによって1972年に刊行されたガイドブック『ゴ・エ・ミヨ』。その最大の特徴は単にレストランを格付けするだけでなく、料理人や生産者、お酒やワイン、サービス、テーブルウェアにいたるまで、レストラン全体にフォーカスし、総合的に評価していることにある。
会食の場に迷った時の強い味方!
2023年3月、その日本版『ゴ・エ・ミヨ 2023』が発売。それに際して、シェフやソムリエなどに贈られる9つの賞の受賞者12名が一堂に会し、都内で授賞式が開催された。
毎年注目を集める「今年のシェフ賞」を受賞したのは、「日本料理かんだ」の名匠・神田裕行氏。1988年発行のフランス版『ゴ・エ・ミヨ』には、その頃パリで料理長を務めていた板前割烹「TOMO」が掲載されたこともある。
授賞式では当時を振り返り、「自分では何でもできると思っていましたが、まだまだ全然足りない、日本に帰ってもう1 回勉強しなくてはと思ったのが『ゴ・エ・ミヨ』の評価でした」と、約35年前の心境を語った。
全国にあまた存在するお店のなかから、“予約の電話から見送りまで”満足できる名店を紹介するレストランガイド。会食が多いビジネスパーソンなら、常に鞄に忍ばせたい1冊だ。