各界の第一線で活躍する仕事人が実際に通う、発想を豊かにし、仕事も人生も豊かにする“推しメシ”を紹介するリアル・レストランガイド【連載 新エグゼクティブが通う、本当に行きたい店】。ワンメディア・明石ガクトさん、フリーアナウンサー・宇賀なつみさん、GO・三浦崇宏さん。普段からおいしいもの情報を交換し合い、旨いものがあると聞けば東へ西へと足を運ぶという。一食たりともハズしたくない3人に疲れた時に食べたい「パワーフード」を聞いた。
疲れた体にエネルギーチャージ
もうひと踏ん張り! そんなときに自分を励ましてくれるのは、やっぱりおいしいもの。時代の最前線をひた走る3人が、ちょっと疲れたときに食べたい、元気になれるパワーフードを教えてくれた。
宇賀 今回のテーマは「私のパワーフード」。私は、六本木にある中華「黒猫夜」の「上海黒酢スブタ」です。
この店は私が勤務していたテレビ朝日に近くて、以前は夜中遅くまでやっていたんです。報道ステーションに出ていたときは、飲みに行くのが決まって0時から。私は仕事仲間と仕事の話をしながらワイワイ飲むのが好きなんですけど、そこで疲れたときに必ず頼んでいたのが黒酢酢豚。
豚肉のカタマリがドーンと出てきて、それをみんなで一気に食べる。そうすると、明日も頑張ろうって気持ちが湧いてくるんです。
三浦 黒酢っていうのがヘルシーな感じですね。正体は油で揚げた豚肉なのに、なんか許されちゃう(笑)。
明石 黒酢で脳が錯覚するのかな。夜中だけどヘルシーですよって(笑)。
宇賀 いちばん忙しくて頑張っていた時期のご馳走だったので、思い出というか思い入れみたいなのが強いんです。コロナ禍で夜中までやらなくなったらしいんですよ。先日、久しぶりに行ってみたら甘酸っぱい黒酢の味は変わってなくて。仕事頑張ろうって気になりました。
明石 僕の元気の源はバターだと断言します。あらゆるものはバターをつければおいしくなります。
三浦 それは明石さんの持論ですよね。昔からずっと言ってる。
明石 納豆ご飯だってバターをつけたら、格段においしくなります。
宇賀 本当ですか?
明石 騙されたと思ってやってみてください。いちばん合うのはカルピスバターです。エシレみたいな濃いバターだとちょっと強すぎる。ちなみに僕はおやつとしてバターをそのまま食べるくらいバターが好きです。
三浦 ということは、明石さんのパワーフードは?
明石 ロケ弁などでおなじみ宅配カレー「オーベルジーヌ」。僕はビーフカレーの中辛が定番ですが、メニューは好きなものを選んでください。大切なのは、このカレー弁当についてくるバターです。
宇賀 あれ、ジャガイモに塗るやつですよね?
明石 本来はそうだと思います。あのバターをジャガイモにつけずにカレーにぶちこむ。それでライスといっしょに食べたら、ビックリするくらいコクも旨味もアップします!
三浦 なんかやりたくなってきた!
明石 ぜひやってみてください。ただし宇賀さんはテレビに出る前はやめておいたほうがいいと思います。鼻から脂が吹き出る可能性ありますから(笑)。
三浦 次は僕の番ですね。僕にとってのパワーフードはオフィスのすぐ近くにある「意気な寿し処阿部」の桶寿司です。今日も3人で集まる場所としてうちの会社のオフィスを提案させてもらったんですが、とにかくここにいるのがすごく好きなんですよ。
宇賀 三浦さんのこだわりが詰まった空間という感じですよね。
三浦 そうなんです。とにかくここが大好きで、少しでも長くオフィスにいたいと本気で思っているんです。それで、広告の仕事なんかをやっていますから、僕だけでなく若い社員たちも夜遅くまで仕事をしなければならないこともけっこうある。
夜中まで働くのがいいと思っているわけではないけど、いいものを作りたいと思うと、仕方がないときもあるじゃないですか。
そういうとき、集中して働いていて、ふと気がつくとお腹が空いてきたりするでしょ。そこで用意するのが阿部の桶寿司。夜中の1時とかに真ん中のテーブルにドーンとおいて、「手が空いている人から食べて」と呼びかける。
宇賀 素敵な社長ですね。
三浦 桶の寿司をみんなが嬉しそうに食べて、「もうひと踏ん張りするぞ」って感じになる。あの瞬間がたまらないんですよ。頑張ってる若者たちが、深夜に寿司をほおばってるのって美しい。僕にとっては、その光景込みのパワーフードなんです。
明石 ちょっと三浦さん、いい話すぎるなあ。僕のカレーにバターの話がまるでアホみたいじゃん(笑)。
疲れた時に食べたいパワーフード3選
1.黒猫夜 六本木店
宇賀's Recommend
自社農場から届く新鮮野菜と珍しい食材を使用した本格的な中国郷土料理を楽しむことができる名店。中国の地酒も豊富に揃う。
2.オーベルジーヌ
明石's Recommend
1986年創業の欧風カレーの老舗であり、名店。現在はデリバリー専門で、業界内にも多くのファンがいることで知られる。
3.意気な寿し処阿部 六本木店
三浦's Recommend
店主が自ら育てた米を使うなど、こだわり満載でありながら、カジュアルで使いやすい寿司店。都内で6店舗を展開。
■新エグゼクティブが通う、本当に行きたい店
一見さんお断りや予約困難店ではなく、気軽に行けて、実際に通える店を紹介するリアル・レストランガイド。各界の第一線で活躍する仕事人の、発想を豊かにし、仕事も人生も豊かにする“推しメシ”とは?