各界の第一線で活躍する仕事人が実際に通う、発想を豊かにし、仕事も人生も豊かにする“推しメシ”を紹介するリアル・レストランガイド【新連載 新エグゼクティブが通う、本当に行きたい店】。ワンメディア・明石ガクトさん、フリーアナウンサー・宇賀なつみさん、GO・三浦崇宏さん。普段から食に一切妥協のない3人が「暑い時に食べたくなる定番」を聞いた。
一食たりともハズしたくない
大手企業の動画を多数手がけるなど、日本の動画業界を牽引する、ワンメディア代表取締役CEOの明石ガクトさん。
10年間勤めたテレビ朝日から独立し、個人事務所を立ち上げ、情報番組のMCやラジオパーソナリティとして活躍するフリーアナウンサーの宇賀なつみさん。
そして広告・PR・マーケティングの専門家集団、GOを率いる経営者にして、自身もクリエイティブディレクターとして現場に立つ三浦崇宏さん。
同じメディア業界で働き、年齢も近いことから仲が良く、食に一切妥協のない3人。普段からおいしいもの情報を交換し合い、旨いものがあると聞けば東へ西へと足を運ぶという。
まだまだ残暑が続く9月。ともすれば食欲がなくなってしまいそうな厳しい暑さを、食ツウたちはどう乗り切るのか? 辛い! 冷たい! 甘い!? それぞれこだわりの定番があるようだ。
三浦 今回、皆さんに集まってもらったのは、超有名店とか超高級店とか絶対予約の取れない店ではなくて、30〜40歳代の僕らの世代でも気軽に行けて美味しいお店を紹介し合いたいなと思ったからなんです。
明石 三浦さんはとにかく食べることに命かけてるもんね。
三浦 結婚してない、酒飲めない、ゴルフやらない、麻雀できない、クルマの運転もできないし、時計も集めてない。おまけに女の子のいる店も好きじゃない。およそ広告関係者とは思えないような生活を送っていて、そんな毎日における唯一の楽しみが「食」なんですよ。年間450食くらい外食していますから。
宇賀 私、断っておきますけど、グルメではないですよ。ただ食い意地は張ってる(笑)。一食たりとも後悔したくないという思いはあります。局アナ時代からスタジオに用意していただいたお弁当やおにぎりも妥協せず、必ず食べたいものだけを食べていました。そのほうが満足度が高いし、太らないんですよ。
明石 太る太らないの話になるとちょっと話しづらいんですが(笑)、僕は結論から言うと、お腹いっぱいになって寝るのが好きなんですよ。夜中に温かくて脂ぎったおいしい炭水化物を食べると本当に幸せな気分になる。僕にとって食は一日を幸せに終えるための装置なんです。
三浦 なんかカッコいい。名言みたいに言ってますけど、ようはデブの開き直りですね(笑)。ところで今回は初回ということで、このめちゃくちゃ暑い日に食べたい「暑い時の定番」から話してみようかなと。
宇賀 私は暑いときほど辛いものを食べたくなります。ジャガイモと豚肉を煮込んだ韓国料理のカムジャタン。オススメは恵比寿にある「KO-LA」という店なんですけど、カムジャタンにホルモンと卵をトッピングしてハフハフ食べて汗をかく。これで夏を乗り切れるような気がします。
三浦 暑いときに熱いもの派ですね。僕は逆。暑いときは冷たいもので適切に体を冷やしたい。恵比寿にある「綾川」という中華そばの名店があるんですが、ここの夏限定「冷やし親鶏中華そば」が最高です。
宇賀 冷やし中華ですか?
三浦 違います。冷やしラーメン。冷たいスープにつるつるの手打ち麺。喉ごしが最高なんです。
明石 冷たいコラーゲンを直に感じる味わいだよね。
三浦 そうそう。それで体を冷やすのが最高なんです。明石さんは熱々派? 冷々派?
明石 おれはね、暑い時こそ甘いものだと思ってる。こんな僕でも暑いときは食欲が落ちたりするわけですよ。そういうときは渋谷の「瑞兆」。
三浦 瑞兆ってかつ丼の?
明石 そう。瑞兆で「かつ丼大盛り・たまごダブル」。デフォルトだとちょっと卵が足りないんですよ。もうこのかつ丼のタレが過剰に甘いわけです。かつ丼ってだけで、エネルギー湧くじゃないですか。しかもめちゃくちゃ甘い。身体に糖質というエネルギーをイヤってくらいぶち込むことで元気が湧いてくる。
宇賀 甘いっていうからアイスとかスイーツだと思ったらかつ丼(笑)。
三浦 でも瑞兆って行列ができる店ですよね。並んでまで食べるんですか?
明石 そこがいいんだよ。炎天下で暑さに耐えて並んで、その先にあるカツ丼を食べる。その流れを体験することで、俺はいける! って思える。でもこの夏は熱中症対策とかで、記帳して呼び出されるシステムになっちゃって。ほとんどの人にとってはそのほうがいいのかもしれないけど、僕はちょっと物足りなくて。暑いなかで並んでこそ瑞兆なんだよなあ。
宇賀 なんかすごい。聞いているだけで汗ふき出しそう(笑)。私は、どんなにおいしいと言われている店でも並んでまでは入らない派かなあ。
三浦 明石さんはプロのミーハーなんですよ。流行っているところに行って、みんなと一緒に並ぶのが好き。
明石 そうそう。並べば並ぶほど食べる歓びが大きくなると信じているからね(笑)。
バテ気味でも食が進む定番3選
1.手打 親鶏中華そば 綾川
三浦's Recommend
2020年のオープン以来、こだわりの親鶏スープと青竹手打ち麺で、行列の絶えない人気店。美しい黄金のスープは悶絶するほど旨味が凝縮。
2.KO-LA 恵比寿店
宇賀's Recommend
恵比寿の他、池尻、浅草にも店をかまえる人気の韓国料理居酒屋。豊富な韓国料理メニューはもちろん、焼肉、ホルモンも絶品!
3.かつどん屋 瑞兆
明石's Recommend
甘辛いタレと脂ののったロース肉を玉子でとじないという独自のスタイル。渋谷駅から徒歩10分という立地ながら、開店前から行列ができる人気店。
■新エグゼクティブが通う、本当に行きたい店
一見さんお断りや予約困難店ではなく、気軽に行けて、実際に通える店を紹介するリアル・レストランガイド。各界の第一線で活躍する仕事人の、発想を豊かにし、仕事も人生も豊かにする“推しメシ”とは?