2025年12月7日、A.ランゲ&ゾーネが最新作「ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド」を発表した。

特別モデルにのみ使われる独自合金「ハニーゴールド」
A.ランゲ&ゾーネは、1845年にフェルディナント・アドルフ・ランゲがドイツのグラスヒュッテで工房を創立した時計ブランド。
ドイツ語で“息子たち”を意味するゾーネが示すように、アドルフ・ランゲの息子たちとその一族によって、メゾンはさらに発展。数々の特許技術の発明や、人々を魅了する美しく質実剛健なデザインによって繁栄の時代を迎えることになる。
しかし、第二次世界大戦と東西ドイツの分断がメゾンを襲い、戦後にはブランドの一時休眠を余儀なくされてしまう。
それを復活させたのが、アドルフのひ孫にあたるウォルター・ランゲ。ベルリンの壁が崩壊しドイツが統一を果たすと、1990年にメゾンの再興を宣言したのだ。
この度発表された最新作「ランゲ1・デイマティック ハニーゴールド」は、そんなメゾンの歴史と密接に結びついたタイムピース。
本作が発表された2025年12月7日は、F. A.ランゲがグラスヒュッテで時計工房を開業した日であり、ウォルター・ランゲがA.ランゲ&ゾーネの再登記と商標登録をした記念すべき日なのだ。
ベースとなっているのはメゾンの代表作「ランゲ1」。1994年に発表された新生A.ランゲ&ゾーネの最初のコレクションであり、復活の狼煙を上げるにとどまらず、現在に至るまでドイツ機械式時計の顔となった傑作だ。
ランゲ1・デイマティックがオリジナルのランゲ1と異なっている点は3つ。
まず、特徴的なオフセンターダイヤルの配置が鏡に映したかのように左右反転しており、時分表示が右、スモールセコンドとアウトサイズデイトが左になっている。
次に、パワーリザーブ表示の代わりにレトログラード式の曜日表示がダイヤルの左外周に配されている。
さらに、ムーブメントが手巻きではなく自動巻きになっているのが特徴だ。
本モデル最大の特徴が、ケースに採用されているメゾン独自の合金、ハニーゴールド®750。ピンクゴールドとホワイトゴールドの中間にあたる温かみのある色合いのハニーゴールドは、他のゴールド合金よりも硬い特性をもつ。
これまでもメゾンのごく少数の特別モデルにのみ使われ、ブランド復活からちょうど35年の節目に発表された本モデルにも採用された。
シルバー925製のブラウンダイヤルと組み合わせられることで、もともと優雅な表情をたたえるダイヤルはさらにエレガントな雰囲気を醸し出している。
洗練されたデザインは文字盤だけにとどまらず、ケースバック側にも注目したい。

ドイツ時計特有となるムーブメントの75%をプレートが覆う「4分の3プレート」様式は本モデルでも健在。
21Kゴールドとプラチナ950で構成される存在感のあるローターやブルーのビス、鮮やかなルビーとそれを固定するゴールドシャトンなどのカラフルな色合いが目を楽しませてくれ、妥協なき職人技が光る圧巻の仕上がりを感じられる。
本モデルは250本限定となり、ケースバックにシリアルナンバーが刻印される。
メゾンの特別な日を祝う一本であり、傑作「ランゲ1」の希少な限定モデルとなるタイムピースだ。
問い合わせ
A.ランゲ&ゾーネ TEL:0120-23-1845





