2025年に創業30周年を迎えたロジェ・デュブイが、最新作「オマージュ ラ プラシード」を発表した。

ロジェ・デュブイ30周年を祝うタイムピース
スイスのジュネーブに本拠地を置き、高級時計を製造するロジェ・デュブイ。1995年、繊維業で経営手腕を発揮し時計愛好家でもあった実業家のカルロス・ディアス氏と、優れた複雑機構の開発で名を轟かせていた時計師、ロジェ・デュブイ氏が共同でブランドを創業した。
その2年後には早くも、実力のある高級ブランドのみが出展を許されるジュネーブ・サロンにてショーケース展示を行い、さらに翌年には独自ブースを構えるに至る。
伝統と歴史が重んじられるスイス時計業界において新興ブランドだったロジェ・デュブイが好意的に迎えられたのは、徹底して貫かれる品質主義が評価されたからに他ならない。
ジュネーブに伝わる時計技術を継承していることを示す権威ある証「ジュネーブ・シール」を初代モデルから一貫して取得しており、その品質の高さは時計通をも唸らせる。
自社一貫製造されるタイムピースは、伝統的な時計製造技術を確かに継承しつつも、革新的なデザインと精度の高い複雑機構を見事に融合。
わずか30年の間に時計界のスターダムにのし上がり、歴史あるメゾンに引けを取らないタイムピースを生み出し続けるのが、ロジェ・デュブイなのだ。
ロジェ・デュブイ氏の時計製造哲学を体現
そんなロジェ・デュブイが最新作「オマージュ ラ プラシード」を発表。
オリジナルの「オマージュ」コレクションは1996年に発表され、創業者であるロジェ・デュブイ氏が自身のキャリア形成に大きな影響を与えた時計職人、恩師、友人たちに敬意を込めて制作された時計だ。
本モデルは2017年に惜しまれつつこの世を去ったデュブイ氏に、メゾンが敬意を込めて制作。プラシードはフランス語で「穏やかな人」を意味し、デュブイ氏が幼少期にボーイスカウトをしていた際に名付けられた愛称だという。

独創的なデザインの文字盤は5層構造を採用。深く澄んだ青を宿した地板の「レマンブルー」は、デュブイ氏が時計製造を学ぶために通学していた際に毎日眺めていたレマン湖から着想を得ている。
カウンターにはマザーオブパール、ムーンフェイズの夜空にはキラキラと輝くブルーのアベンチュリンが使われ、くっきりと浮かぶ月は18Kイエローゴールド製と、ワンポイントでさりげない華やかさが演出される。
左右のカレンダー表記にはデュブイ氏がこよなく愛したバイレトログラードを搭載。目盛が一巡すると一瞬で起点に戻り新しい時間を刻み始めるというロマン溢れる仕掛けに、デュブイ氏がお気に入りだったというパーペチュアルカレンダーを組み合わせた超複雑機構となっている。
この動きを司るのが、自社製キャリバー「RD1472」。2004年に発表されたメゾン初の自動巻きムーブメント「RD14」と1999年に初めて使用されたパーペチュアルカレンダー搭載の「RD72」を掛け合わせた、メゾンの時計開発の歴史を感じさせるムーブメントとなっている。
コンセプト・デザイン・ムーブメントのすべてがロジェ・デュブイ氏とメゾンの歴史を体現する本モデルは、世界限定28本の限定生産。
30周年にふさわしい記念碑的タイムピースであると同時に、スイス時計の歴史と革新性を身に纏うという、特別な意味合いをもつタイムピースでもあるのだ。
問い合わせ
ロジェ・デュブイ 銀座ブティック TEL : 0120-151-995





