連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第59回は、ロレックス「サブマリーナー Ref.5512」を取り上げる。
一般的な「サブマリーナー」のイメージを定着させたRef.5512
ロレックスの「サブマリーナー」史上初めてリューズガードを採用し、現代まで続く「サブマリーナー」の礎を築いたともいえる「Ref.5512」。
そのディテールにはさまざまな特徴があるが、やはりリューズガードは見逃せないポイントだ。歴代モデルを見て大別すると4種類あるのだが、今回紹介する“スクエアガード”は最初期に見られる大変珍しいものだ。
“スクエアガード”とは読んで字の如く、四角に近い形状のリューズガードを指し、独特の武骨な雰囲気を漂わせている。
また、この個体に関してはヴィンテージロレックスの愛好家に珍重される“レッドトップ”と呼ばれるベゼルインサートやミラーダイヤルも備えており、そのオリジナリティはパーフェクトに近い。
“スクエアガード”を持った「Ref.5512」の希少性は数あるヴィンテージロレックスのなかでも群を抜いており、実機を目にすることはほとんどできない。目の肥えたツウも思わず唸る、至高の逸品だ。
問い合わせ
リベルタス TEL:06-6643-9455