連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第58回は、ロレックス「エクスプローラー Ref.6350」を取り上げる。
稀に見る良コンディションの「Ref.6350」
ヴィンテージロレックスのなかでも特に奥が深いと言われているのが、1950年代に誕生したプロフェッショナルモデルだ。
今回紹介するのは、1953年に登場したエクスプローラーの1stモデル「Ref.6350」で、この年代の時計としては珍しいほどの素晴らしいコンディションをキープしている。
ヴィンテージウォッチとしての価値を担保する“オリジナリィ”を見極めるポイントとしては、交換されてしまう事が非常に多い3つの針にある。これらの針はいくつかのバリエーションがあるが、本品は時針が“ロングベンツ”、分針が注射針、秒針は“ビッグドット”という貴重なオリジナルのひとつだ。
また、ダイヤルも評価を決める重要な要素であり、「Ref.6350」の場合、“ハニカムダイヤル”と“ミラーダイヤル”の2種類に分かれるが、前者の方が人気が高い。
ここまでの好条件で「Ref.6350」で出てくることはまずない。ぜひ店舗に足を運び、実機を手に取ってみてほしい。
【問い合わせ】
リベルタス TEL:06-6643-9455