連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第50回は、チューダー「オイスターデイト クロノグラフ Ref.7149/0」を取り上げる。
独創的なデザインと傑作ムーブメントを備えたクロノグラフ
ロレックスとはまた違う形で進化を遂げてきたのが、チューダーのクロノグラフだ。
今回紹介するのは、愛好家の間で“モンテカルロ”と呼ばれている「オイスターデイト クロノグラフ」のセカンドシリーズのひとつ「Ref.7149/0」。 “モンテカルロ”の名の由来は、カジノのルーレット盤を想起させるダイヤルからきているという。
ケースデザインは、グラフィカルなダイヤルデザインと塗装を施したインデックスが特徴的。ダイヤルはブルーとグレーがあり、この個体は後者である。タキメーター目盛り入りプレキシガラス製のベゼルも、このモデルならではの味わいだ
手巻きムーブメントはバルジュー社の「Cal.234」を搭載。毎時2万1600回の振動数を誇り、クラッチとコラムホイールを備え、前作のムーブメントよりも正確性が向上している。
「Ref.7149/0」を含む7100シリーズの初期モデルは、チューダーの初代クロノグラフと同じステンレススチール製ブレスレットを装備している。
ちなみに7100シリーズで最も人気が高いのが、この「Ref.7149/0」。プレキシガラス製のベゼルと傑作ムーブメントを携えたクロノグラフの魅力は色褪せることはない。
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