連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第49回は、ロレックス「エアキング Ref.5504」を取り上げる。
ロレックスを代表するパイロットウォッチ
ロレックスは非常にマーケティング戦略に長けたブランドだ。各々のモデルに名付けたペットネーム(愛称)も然りで、これによって商品の魅力がいっそう増していると言っても過言ではない。
1945年に誕生した「エアキング」は、ロレックス史上最も古いペットネームを持ったパイロットウォッチだ。
歴代モデルのなかでヴィンテージウォッチとしての「エアキング」の地位を確立させたのが、「Ref.5500」だろう。1950年代後半から1988年あたりまで製造され、シンプルなデザインと34mm径の小ぶりのサイズが人気のモデルである。
デイト表示付きの「エアキングデイト Ref.5700」など、「Ref.5500」にはいくつかの派生モデルが存在するが、今回紹介する1963年に製造された「Ref.5504」もそのひとつ。
特徴は「Ref.5500」よりも一回り大きい35mm径のケースサイズ。通称“ビッグエアキング”と呼ばれている。また、“ミラーダイヤル”であることも大きなポイントだ。
ダイヤルのレイアウトは、バーインデックスとドフィーヌハンドの組み合わせ。文字はゴールドとシルバーの2色で綴られている。
これだけ状態がいいものになると探しだすことは容易ではない。愛好家垂涎の超レアモデルだ。
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