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2024.04.14

世界の流行発信地・イタリアのミラノに、オーデマ ピゲの新しい「APハウス」がオープン!

時計ブランド、オーデマ ピゲが2024年3月1日、イタリア・ミラノの中心地に新たな「APハウス」をオープン。伝統、テクノロジーそしてコンテンポラリーデザインを組み合わせた5つのフロアで構成される建物で、ブランドの世界観を存分に堪能できる稀有な施設だ。メディア関係者を集めて開催された「APハウス ミラノ」のお披露目と新作発表のイベントをリポートする。

APミラノでのイベントの対談風景
イベントでは、ジョン・メイヤー氏(左)が自身とのコラボモデルをプレゼンテーション。対談相手には、彼をよく知るニューヨークの時計店「マテリアル・グッド」のヨニ・ベン-イェフダ氏(右)が選ばれた。

オーデマ ピゲの可能性を広げる圧巻の新作時計

2019年にブランド合同による大がかりな時計見本市への出展を取りやめたオーデマ ピゲは、2021年に独自の新作時計発表会「APソーシャルクラブ」をスタート。今年は3月4日、イタリアのミラノで開催された。この地が選ばれたのは、移転・新装となった「APハウス ミラノ」のお披露目を兼ねるためだ。

「APソーシャルクラブ」開催当日は世界中から招待されたメディア関係者が、市内のコンベンション施設に集結。ここで披露された2024年の新作第一弾は、全20モデルで、その中から今回はふたつのモデルを紹介する。

最も大きな注目を浴びたのは、ギタリスト兼シンガーのジョン・メイヤー氏とのコラボモデル。会場では、メイヤー氏本人が、対談形式でプレゼンテーションを行ったほど熱がこもった自信作だ。彼が登壇した瞬間は、大きな拍手と歓声に会場が沸いた。

熱心な時計コレクターとしても知られるメイヤー氏は2021年、自身がデザインした「いつまでも見ていたくなる時計」をオーデマ ピゲにオーダーした。それを見た前CEOのフランソワ-アンリ・ベナミアス氏から、「これをファンと共有するため、限定モデルとして出さないか?」と提案され、今回のコラボレーションが決定したという。

その限定モデル「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー“ジョン・メイヤー”」は、一面に広がるランダムな形状の突起が光を乱反射し、かつてない煌めきを放つ斬新なダイヤルが印象的。メイヤー氏のアイデアで生まれたこのダイヤルは「クリスタルスカイ」と名づけられ、見る角度によって煌めき具合がさまざまに変化する。

AP新作 ロイヤルオーク
「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー“ジョン・メイヤー”」
ダイヤルの微細な突起は、精密成型した金型を高圧でスタンピングすることで形成。その上からブルーPVDを施すことで、ブルーに煌めく「クリスタルスカイ」ダイヤルが完成する。世界限定200本。自動巻き、18KWGケース、径41mm。価格要問い合わせ。2024年4月発売予定。

また、表情の変化という点においては「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワーク サンドゴールド」も実にユニークであった。

モデル名にあるサンドゴールドとは、オーデマ ピゲが独自に開発した18Kの新しい素材(金、銅、パラジウムの合金)。18Kピンクゴールドに含まれる銀をより白いパラジウムに置き換えることで、柔らかなサンドベージュカラーを得ている。しかも角度によって、ホワイトゴールドのようにも見えるのだ。

AP新作 サンドゴールドモデル
「ロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワーク」
角度によって色が変わっているように見える新素材、サンドゴールドを採用。オープンワークのフライング トゥールビヨン ムーブメントの左右対称となったフレームも、ケースと同色に整えられている。自動巻き、18Kサンドゴールドケース、径41mm。価格要問い合わせ。2024年6月発売予定。

イタリアを代表する建築家がデザインを担当

新作を十分に堪能したメディア関係者は、続いて高級ショッピング街、モンテナポレオーネにほど近いバグッタ通りへと向かった。この通りに位置する、1939年にミラノ初の複数階式駐車場として建てられた旧ガレージ、トラヴェルシに移転した「APハウス ミラノ」を見学するためだ。

現在では世界19都市で展開されている「APハウス」は、2017年にミラノから始まった。日本にも六本木の東京ミッドタウンにあり、そこでしか買えない限定モデルもあるが、販売よりもメゾンとオーナー、そしてオーナー同士のコミュニケーションの場の提供を主な目的としている。

生まれ変わった「APハウス ミラノ」は5フロア、総延床面積1600平米以上と、歴史的建造物の大半を占めている。そのインテリアデザインは、イタリアを代表する建築家、ピエロ・リッソーニ氏が率いる「リッソーニ&パートナーズ」が手がけた。

リッソーニ氏は、石や木でジュウ渓谷を、ステンレススティールとガラスで時計を表現。広大な空間をさまざまな異なる印象に区分けしてみせた。5つのフロアをつなぐスティールの螺旋階段は、まるで機械式時計のヒゲゼンマイのよう。来場者はソファでくつろぎ、ダイニングテーブルでドリンクや軽食を楽しむなど、第二の家にいるかのようにリラックスしてコミュニケーションが楽しめる。

オーデマ ピゲ ファンにとっての新たな憩いの場が、ミラノに誕生した。

問い合わせ
オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000
日本限定コンテンツはこちら 

TEXT=高木教雄

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