機械式腕時計は、エネルギーをマネジメントする技術の発展によって進化した。動力源であるゼンマイを小型化し、エネルギーを効率よく蓄え、それを少しずつ使いなら、数百ものパーツを誤差なく動かして時を刻む。そのために素材や構造を研究・開発していくのは、レーシングカーの世界にも通じるものがある。
挑戦と革新が響き合う
ロレックスは、時計の精度とエネルギーマネジメントの向上に真摯(しんし)に向き合い、長時間駆動とクロノメーター基準の2倍に匹敵する高精度を実現してきた。
そして精度と信頼性に対する情熱と誇りを証明する取り組みとして、モータースポーツとパートナーシップを結び、F1をはじめ、「FIA世界耐久選手権」や「ロレックス デイトナ24時間レース」といった歴史と権威のあるレースのオフィシャル・タイムピースを担っている。
2023年に100周年を迎えた「ル・マン24時間耐久レース」でも2001年からオフィシャル・タイムピースを務めており、過酷なレースを正確な計時によってサポートしている。また優勝ドライバーたちには、副賞として裏蓋に刻印入りの「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」が贈られるのが通例だ。
ロレックスもモータースポーツも、コンマ何秒という瞬間のために技術革新を続け、信頼性を磨くという哲学を共有している。
だからこそ両者はシンパシーをぶつけ合い、ともに魅力を高めあうことができるのだ。