ATSUSHIの復帰を経て再びEXILEが動きだす。メンバーがそれぞれに知見を深めて発揮する集合知。そして、EXILEと後輩たちが「EXILE TRIBE」の一員として巡らせてきた夢のかたち、LDHのパーパス「Circle of Dreams」に迫る。SHOKICHI編。

無形的循環オーガナイゼーション
メンバーで最も音楽シーンを俯瞰する視点を持つSHOKICHI。彼はEXILEが時代を超えて輝く理由が、ATSUSHIとTAKAHIROの声にあると分析する。
「もちろん楽曲もいいんですけど、あの声が曲をさらによくしているんですよね。それがEXILEの唯一無二のアーティスト力なのかなと思います」
EXILEのメンバーになったことで、彼自身も歌への向き合い方が変化した。
「昔は、歌が好き! もっとうまくなりたい! という気持ちばかりが立っていましたが、自分のエゴを差し置いて、100%歌を届けるようになりました。これはソロで歌う時にも生かされていると思います」
EXILEでの自身の役割は「次世代を輝かせること」。まさにEXILE=EXILE TRIBE的思考といえる。
「エンタテイナーとして歌やダンスの追求は大前提でありつつ、自分のプライオリティ的にはそこが一番強いです。この役割を担うことで、自分がEXILEにいる理由をつくりたいなとも思っています」

次世代を育てながら誰よりも渇望している
現在、NEO EXILE世代4グループのプロデュースを手がけている。巷にボーイズグループが溢れているなかで、一時的に消費されるのではなく、メンバーたちの人生を豊かにすることが重要な命題だという。
「ミュージシャン、特にボーイズグループは比べられる世界です。競争にフォーカスして努力し、勝利を摑み取れた時の喜びは素晴らしいものがありますが、それが幸せの100%ではないという見方が自分のなかにある。音楽ができることの喜び、仲間と過ごすかけがえのない青春、ミュージシャンやアーティストである前にひとりの人間として生まれてきたことへの感謝といったものを感じてもらうことを一番大事にしています。そのうえで、EXILEのような国民的アーティストを目指してほしい。そこのバランスには気をつけています。
僕自身、プロデュースする立場でありながら、彼らのおかげで『絶対にドームに立つんだ!』というデビュー当時の“渇き”を毎日感じています。毎日悔しい。自分はメンバーではないけれど、なんなら一番渇いているかもしれません」
かつて感じた渇望を、次世代とともに追体験する。これもまた、Circle of Dreamsのひとつの形なのだろう。
What is EXILE?
メンバーが固定されていないEXILEは単なるグループではない。みんなで夢を体感し、共有し、実現する場所。そして次世代の夢をかなえていくことも、みんなの夢になっていく。形がないものには終わりがない。夢の継承が、永遠に循環し続ける。
SHOKICHI
1985年北海道生まれ。2009年、EXILEにボーカル&パフォーマーとして加入。EXILE THE SECOND、ソロとしても活動中。NEO EXILE世代のプロデュースや楽曲制作も手がける。
”八将牛”やワインなど、食関係のプロジェクトにも取り組んでいる。
Release Information
「Get-go!」 2025.9.27 on sale
デビュー記念日にリリースする通算52枚目シングルは、再会への喜びや感謝、未来への希望が込められた、爽快&キャッチーな楽曲。映像DISCには、ATSUSHI 893日ぶりのEXILEライヴステージ復活となった『EXILE LIVE TOUR 2025”WHAT IS EXILE”』 FINALの歴史的ライヴ映像を収録。