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2022.12.29

羽生結弦、角田信朗、那須川天心etc.2022年最も読まれた記事とは 【アスリート編ベスト7】

2022年も、第一線で活躍するアスリートを追い続けてきたゲーテ編集部。今回は年末特別編として、過去ゲーテwebで取り上げた数ある記事の中から、'22年にもっとも読まれた人気の記事をランキング形式で発表! ※2022年に公開された記事から集計

2022年最も読まれたアスリートの記事

7位:【中村俊輔】アルディレスに言われた、刺激的な言葉

若い選手への助言の際、気をつけていること

中村俊輔43歳。なかなか試合出場の機会がなく、ベンチ入りの回数も減った。負傷離脱中ではない場合もある。にもかかわらず、リモート取材でのパソコンの向こうにいる彼は、自身の境遇を憂うこともなく、エネルギーに満ちあふれている。

「今のチームのサッカーでは、組織的に統制がとれた戦い方が求められていて、立ち位置のゾーンも決められている。そういうなかで動くことが僕はうまくないのかもしれません。僕はずっと、ゲーム展開や相手との力関係、相手の立ち位置、味方の状態などを見て、『じゃあ、今は少し左によって、こんなプレーをすれば効果的だろう』というふうに、考えながらプレーしてきたからだと思うんです。どちらがいいということは一概には言えない。でも、そういう組織のなかで、自分がどうすべきかを日々考えている」

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6位:【角田信朗】「ドン引きされてナンボ」。超絶な肉体に宿す“還暦の品格“

nobuaki kakuda

角田信朗「逃げていた現役時代の自分への"仕返し"」

凄まじい肉体である。彫刻のように絞り込まれながらも艶と張りがあり、色気さえも纏ったような筋肉だ。これで還暦過ぎというから、さらに驚く。この脅威の肉体の持ち主は、角田信朗。K-1競技統括プロデューサーとして1990年代後半の格闘技ブームの一翼を担った男だ。

「60ですけどって言った瞬間、相手が絶句するときが一番面白いですね(笑)。別にかっこいい身体は必要ないので。"かっこいい"の定義は人それぞれ違うし、自分でイイと思っていても、人から見るとそうでないことも多い。『若いもんには負けん!』みたいな変な見栄や独りよがりは、もういいかなって」

自分の年齢に対して抗うのではなく、年を重ねたからこその面白さに目を向ける。角田はこれを、アンチエイジングならぬ「ウェルエイジング」と呼び推奨するが、それを具現化した形が、この肉体なのだという。

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5位:【羽生結弦】どれだけ氷に叩きつけられても

写真:新華社/アフロ

挑戦こそ羽生結弦の人生

2022年北京五輪に、孤高の挑戦者がいた。フィギュアスケート男子の羽生結弦(27=ANA)。国際大会の主要タイトルを総なめにする「スーパースラム」を男子で初めて達成した冬の王者だ。2月10日のフリーで前人未到の大技クワッドアクセルに挑み、転倒こそしたが国際スケート連盟(ISU)の公認大会で世界初認定。

「全部出し切ったのが正直な気持ち。明らかに前の大会よりも、良いアクセル跳んでましたし。もうちょっとだったなと思う気持ちも、もちろんあるんですけど。でも、あれが僕の全てかな」

結果は4位。それでも、挑戦を貫いたからこそ万感の思いがわき上がってきた。

アクセルはフィギュアスケートのジャンプ6種で唯一、前向きに踏み切るため半回転多く回る。クワッドアクセルは文字通り4回転半。ISUが定めるジャンプ基礎点で最高難度(12.5点)に設定されているが、成功者はいない。4回転ルッツとの差もわずか1点。あまりにリスクを伴う諸刃の剣だ。

「4回転半へのこだわりを捨てて勝ちに行くのであれば他の選択肢もいろいろある」

羽生自身も痛いほど分かっていた。ルッツやループなど他の4回転を組み合わせ、完成度を高める道もあった。だが、羽生が求めたのは他人との戦いではなく自分との闘い。

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4位:【那須川天心】「絶対に負けない。自分の全存在をかけて倒す」

那須川天心

格闘技には限界がないから人生をかける価値がある

小学4年生の那須川が、極真空手全日本決勝戦で戦う映像が残っている。体重30㎏の小柄な天心少年が立ち向かうのは、大人のような体格の少年だ。少年の名は南原健太。体重60㎏。体重差は倍だ。頭の天辺が南原少年の顎に届いていない。そんなふたりが戦っているのは、小学4年生までは体重ではなく年齢でクラス分けされるからだ。

見上げるような相手の攻撃を前後の素早いステップとフットワークでかわしながら、天心少年は突きや蹴りを入れる。感心して見ていると次の瞬間、天心少年の全身が鮮やかな縦回転をして高く上がった左踵が南原少年の顎を打った。見事な胴回し回転蹴りだ。身体の大きな南原少年を倒すために考え抜いた攻撃なのだろう。少年の使う技ではない。どれだけの時間を習得に費やしたことか。試合中、彼は3度その大技を放った。

南原少年が人生最初のライバルだったんですねと言うと、那須川は嬉しそうな顔をした。

「そう、そうなんです。身体が僕の倍くらいあって。絶対倒そうと思ってた。だけど力では勝てない。だからスピードやステップを磨いたり、突拍子もない技を練習したり。胴回し回転蹴りもそのひとつ。大人がやるのを見て練習したんだけど、試合中に決めるのはすごく難しいから、大人でもあまりやってなかった。今は結構やる人いますよね。自慢ではないんですけど、あの技を流行らせたのは、キッズの僕だったんじゃないかって、密かに思ってるんです(笑)」

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3位:【宇野昌磨】「努力が実る」ということを知った瞬間

写真:日刊スポーツ/アフロ

「失敗を恐れず、もっと挑戦するべきだった」

去る2月、北京五輪のフィギュアスケート男子で淡々とさらなる高みを目指す選手がいた。

遊園地で見るアトラクション待機列のように、曲がりくねった道の入り口付近で宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は立ち止まった。2022年2月8日、中国・首都体育館。北京五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)後、選手を待つ取材エリアは各国記者で混雑していた。

「向こうに行かなくて、大丈夫ですか?」

動線のさらに先には、長年背中を追ってきた羽生結弦(ANA)を待つ大勢の報道陣がいた。宇野は開口一番でそんな気遣いを見せ、数えられる程度の記者に向かって、あるジャンプの出来を静かに振り返った。

「これは試合で失敗し続けないと、身に着かないものなのかなと感じました」

それは見た目で唯一、足を引っ張ったジャンプだった。3本組み込めるジャンプの2本目。4回転―3回転の連続トーループ着氷時、わずかに右手を氷についた。出来栄え点は0・14点の減点。SP世界歴代4位となる自己最高の105・90点で3位発進したが、仮に加点であれば、さらに数点の上積みが可能だった。

今季は優勝を飾った2021年11月のグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯でも、4回転―2回転で演技をまとめた。「失敗を恐れず、もっと挑戦するべきだった」──。元々跳べていた4回転―3回転の後半を、試合ではとっさに2回転とする場面が続いた。

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2位:「可能性はかなり低いけれど……」中島翔哉、日本代表復帰とカタールW杯への想い

日本代表復帰とカタールW 杯への想いを語るFCポルト・中島翔哉。

森保監督と再び一緒にやりたいか?

2018年夏のロシアワールドカップ終了後に立ち上げられた新生・日本代表において、中島翔哉は紛れもなく中心選手だった。

中盤の2列目を形成した南野拓実、堂安律とともに“三銃士”と呼ばれ、森保一監督率いる代表チームのアイコンとなった。

だが、’19年11月のベネズエラ戦を最後に中島は”サムライ・ブルー”のユニフォームをまとっていない。

2020-21シーズン、ポルトガルのFCポルトでポジションを失い、期限付き移籍をしたUAEのアル・アインFCで腓骨骨折および靭帯断裂の重傷を負ってしまったからだ。期限付き移籍で復帰したポルティモネンセSCで迎えた21-22シーズンは、中島にとって復活を模索するシーズンだった。

そんな中島に、今年に入って日本代表復帰の可能性が囁かれた。カタールワールドカップ・アジア最終予選の真っ只中だった1月半ばに、森保監督が「翔哉は候補として考えている」と話したからだ。

2月下旬に行われたCDサンタ・クララとのアウェイゲームを森保監督が視察したことで、代表復帰への期待は俄然高まった。

しかし、3月の最終予選にも、6月の親善試合にも、中島の姿はなかった。

「あのときは対戦相手に(日本代表の)守田(英正)や(東京五輪代表候補の)田川(亨介)がいたし、うちにも(元日本代表の中村)航輔がいるので、見に来てくれたのかなと。そのとき、少し話しました。でも、『選ぶかもしれないよ』みたいなことは言われてないです。『調子はどう?』といった話です」

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1位:【武尊】「天心選手に勝たない限り、格闘家人生は終われない」

武尊

勝ち負けは才能や能力だけでは決まらない

「自分が強いと思ったこと、一度もないです。今も思っていない。小学2年で空手を習い始めて、中学を卒業するまで、試合でほぼ勝ったことがない。同級生のなかでも一番弱かった、帯の進級も一番遅かった。始めた頃は女の子にも負けていた。何度もやめたいと思ったけど、続けられたのは悔しかったから。負ける悔しさは、誰よりも味わいました。負けたくないから練習するんだけど、自分にセンスも運動神経もないのは、子供ながらにわかる。才能がないなら練習しなきゃ勝てるわけがないだろって、空手の先生は言うんです。厳しい道場で、小学生の頃から大人と組み手をさせられてました。ボコボコにされて倒されて、起き上がらなければ踏みつけられる。練習すれば才能ある人にも勝てるっていう先生の言葉だけ信じて、道場でずっと居残り練習をしてました。それでも勝てないんだけど、この前よりやられてないなとか、大きな人に倒されなかったとか、自分が成長してるのはわかるんです。それが嬉しくて、負けても負けても道場に通った。絶対に強くなってやるって」

片鱗を見せ始めるのは、高校時代だ。ボクシング部に入部して初めての練習で、彼の相手をした先輩は鼻血を出して倒れたらしい。2年生も3年生も彼には勝てなかった。高校2年の頃から、アルバイトで資金を貯めてタイへキックボクシングの武者修行に通うようになる。18歳で上京し、キックボクシングでアマチュアデビューしてからはほとんど負けなくなった。

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