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2022.01.28

【西野亮廣】第一波は「インターネットの波」。第二波は「SNSとダイレクト課金の波」、そして今、第三波「ブロックチェーンとNFTの波」! ──連載「革命のファンファーレ2」Vol.27

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話したことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

今日は『各時代のインターネットと、その時代のキーワード』というテーマでお話したいと思います。

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

第27回 今、やってきているインターネットのビッグウェーブとは? そして、僕らは何を持ち合わせておかなくちゃいけないのか?

西野亮廣

過去のビッグウェーブの主役は誰だったか

今、やってきているインターネットのビッグウェーブは、どれだけのもので、そして、僕らは何を持ち合わせておかなくちゃいけないのか? 」それについて、お話しします。

これは現場に出ている僕の個人的見解によるものですが、僕が思うインターネットのビッグウェーブは、今回を入れて、3回ありました。

第一波は、「インターネットの波」です。
第二波は、「SNSとダイレクト課金の波」です。

そして、
今回の第三波は、「ブロックチェーンとNFTの波」です。

それぞれ整理していくと、第一波の主役は「起業家」だったと思います。
ネットの黎明期のIT企業の世間の扱いはすこぶる悪くて、それこそ反社のように扱われて、オフィスを借りるのも一苦労でした。
それでも、めげずにインターネットの未来を信じた人達が、日本だと90年代後半にブイブイ言わせはじめて、ついに覇権を握りました。

有名なところだと、サイバーエージェントやDeNAが立ち上がったのが1998年とか、1999年とか。
ソフトバンクとかGMOとかは、もっと前からありましたが、インターネット前夜にグッとハンドルを切りましたよね。

このあたりの会社はインターネットの第一波に乗ったわけですね。
第一波のキーワードは「起業」だったと思います。

そして、第二波は「SNSやダイレクト課金の波」です。
この波の主役は「プレイヤー」ですね。
インフルエンサーが生まれたのも、ここです。

この波の最大の特徴は、プレイヤーとお客さんの「直接やりとり」で、それにより、ダイレクト課金が加速しました。
この波により、お客さんも発信力を持ったので、「セカンドクリエイター」を持つクリエイターが大きな力を持つようになりました。
逆にいうと、クリエイターには、「セカンドクリエイター」が生まれる設計が求められた。
完成した物を見せて「ドヤ」という時代じゃなくなったんですね。

この第二波のキーワードは「バーベキュー型」だと思います。
作った物をお客さんにお出しするのではなくて、お客さんとの共創ですね。
第一波と違って、第二波の主役は、皆さんがよく見ている「プレイヤー」ですから、この波に乗れたプレイヤーと、乗り遅れたプレイヤーの差は、皆さんが知るところとなりました。

第三波は、エンタメで応援されるモノを持ってるヤツが主役

そして今、第三波が来ています。
ブロックチェーンとNFTの波ですが、この波の主役は「全員」です。

第一波、第二波はまだ、『企業』や『メディア』という「私とは別世界」の話だったのですが、今度は違います。
キチンと知識を入れおけば、誰にでもチャンスがある。

ここで今、僕は、「トークンの世界は、ファンにもチャンスがある」と言いたいのですが、残念ながら、「トークンって何?」と言うのが日本なので、この時間内には説明できない。

なので、この第三波は、これまで以上に積極的に知識を仕入れる姿勢が必要です。

そして、この第三波のキーワードは「エンタメ」です。
「エンタメ=応援されるもの」という認識でいいと思います。

いつの時代も「応援されるもの」の周りにはコミュニティーが生まれますが、これまでと違うのは、「中央」を通さなくても経済のやりとりができてしまうので、「応援されるヤツ」や「応援されるモノを持ってるヤツ」が一番強い。
企業ならばエンタメのIPを持っておいた方がいい。

今日の内容は、隅の隅まで理解しておく必要はないと思います。
「西野がなんか念仏のように喋っていたなぁ」でいいのかと。
ただ、「今、第三波が来ている」ということと、「エンタメを持っておく」と、「応援される」が、メチャクチャ大事だということだけは覚えておいてください。

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員170万人、興行収入24億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。

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TEXT=西野亮廣

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