大分県の老舗ホテル「別府温泉 杉乃井ホテル」のフラッグシップ棟となる「宙館」が2023年1月26日に開業。その目玉となる最上階の展望露天風呂“宙湯”に浸かるべく、大分を訪れた。
杉乃井ホテルの宙館で別府の恵みを堪能
“おんせん県”を名乗る大分県のなかでも、日本一の源泉数と温泉湧出量を誇る別府。市内には、別府八湯と呼ばれる「別府温泉」「観海寺温泉」「堀田温泉」「浜脇温泉」「亀川温泉」「鉄輪(かんなわ)温泉」「柴石温泉」「明礬(みょうばん)温泉」が点在し、全10種の泉質のうち7種を別府市内で楽しむことできるという温泉郷なのだ。
そんな日本一の温泉地・別府の観海寺温泉にある老舗・杉乃井ホテルがフラッグシップ棟「宙館」を1月26日にオープンさせた。
館内に足を踏み入れると、世界的に活躍する左官職人・久住有生氏によるアート作品(壁面)がゲストをお出迎え。他にも別府にゆかりのあるアーティストの作品が、ホテル各所に彩りを添えている。
現在大規模なリニューアルを行っている杉乃井ホテルのなかで最も高い場所に位置する宙館の目玉は、なんと言っても“宙湯”。最上階の海抜約250mにある展望露天風呂からの景色はまさに絶景だ。
特にお薦めしたいのが、日が昇る時間帯。女湯の露天風呂からは朝焼けに染まる幻想的な別府湾と温泉の水面を、男湯は大迫力の鶴見岳の美しいモルゲンロートを堪能することができる。
そんな贅沢な景色を眺めながらの朝風呂は至福のひと時。時間によって景色は刻々と変わるので、余裕があれば時間帯を変えて見比べたいところだ。
宙湯では展望露天風呂以外に内風呂、男湯にはドライサウナ、女湯にはミストサウナも完備。いずれの場所も眺望は抜群だ。
客室は5つのタイプを用意。ぞれぞれ、別府の自然をイメージした3つのテーマカラーが設定されている。カジュアルからスイートルームまで揃う多種多様なラインナップは、シーンによって使い分けることができるため使い勝手がいい。
朝夕の食事はビュッフェ形式。洋食、寿司や刺身といった和食、中華料理などには大分の名産・かぼすや椎茸などの地元の食材を使用。さらには郷土料理のだんご汁、りゅうきゅう、とり天なども味わえる。
この春は、別府に至れり尽くせりな湯巡りの旅に出かけてみてはいかがだろう。
別府温泉 杉乃井ホテル「宙館」
住所:大分県別府市観海寺1
TEL:0977-78-8888(予約センター9:00~19:00)
料金:「デラックス」ルーム1泊¥24,750〜(2名1室利用時1名あたり、税込、朝夕食付) ※公式HP限定プラン