MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

AND MORE

2020.06.18

【いきなりロンドン移住記】ビジネス前の雑談に使える! 英語で”ジメジメしている”って何て言う?

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、覚えたフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第56回!

英語56

お呼ばれされたら必ず聞かれる!「ファンシーアカパ」ってなんだ?

以前、イギリス人女性の家に、遊びにでかけた時のことです。

家に入るなり、彼女がこう言いました。

Would you fancy a cuppa?

フレーズの最後は、確かに「ファンシーアカパ」と聞こえましたが、なんのことかさっぱりわかりません。

家に招待されておいて、しょっぱなから「意味がわからない」というのが恥ずかしく、“Ah thank you”などと適当な相槌をうっていたら、しばらくして温かい紅茶が出てきました。

Would you fancy a cuppa? =紅茶はいかがかしら?

という意味でした。「ファンシーアカパ」の正体はこの2語でした。

fancy =好む(動詞)

cuppa = お茶

fancy”といえば、「キラキラした」とか「高級な」を表す形容詞で、私は当時こちらの方しか覚えていませんでした。しかし「好む」という意味の動詞でも使われることを、お恥ずかしいのですがこの時初めて知りました。

cuppa”は、“cup of tea”という言葉から派生した口語的表現です。イギリスでは「カパ」といったらもう「紅茶」のことで、人によっては、Would you fancy a cuppa?”の後に“tea or coffee?”と聞いてくれることもあります。オーストラリアでもこの“cuppa”という表現が使われますが、「紅茶」というよりは「温かい飲み物」という意味合いで使われていて、当たり前のように“tea or coffee?”がこのフレーズの後に付け足されるようです。

もちろん“Would you〜?”ではなくて、“Do you fancy a cuppa?”と聞かれることもあります。しかし人によっては「ドゥー ユー ファンシー ア カパ?」と一語一語丁寧には発音してくれません。その場合、私には「ジュ ファンシアカパ?」と聞こえ、「え? 今のフランス語?」とパニックになったこともあります。

挨拶がわりに使う天気ネタ。今の日本の季節は英語でどう言う?

ビジネスの相手や、オンライン英会話の教師など、昨今では海外にいる人とビデオチャットで話すことも多いかと思いますが、その際挨拶がわりに話題にしやすいのが「天気」です。「オーストラリアは秋なんだ」とか「ロンドンはもうすぐ夏だけど、まだ時々寒いんだよ」などなど、当たり障りはないけれど、相手の状況を知れてお互い距離が縮まったような気がします。そして今のシーズン、日本の天気を伝えるにはやはり「蒸し暑い」や「ジメジメ」が欠かせないでしょう。しかし私はこの不快感をうまく英語で表現できずもどかしくしていたら、相手からこう聞いてくれたことがありました。

Is Tokyo very hot and humid now?(東京は今、すごく蒸し暑い?)

humid
(ヒュミッド)湿気のある

この形容詞が「ジメジメした」という意味になり、“hot”と一緒に使って「蒸し暑い」を表すことができるのです。また梅雨時の「どんより」も一緒に伝えたい時は「overcast = 曇りの」という単語がこんな風に一緒に使えます。

Today is overcast and humid.(今日は曇っていて、ジメジメしている)

比較的カラッとした気候の地域に住んでいる欧米の方は「ジメジメ」の感覚がわからない場合があるので、いつも「日本に帰ったら私は数日でくるくるパーマヘアになる」と言ってそのジメジメ指数を伝えています。

また梅雨が明ければ、「猛暑日」がありますが、「極めて」という意味の副詞の”extremely”をつけてこう言ったら、そのつらさが伝わりやすいかなと思います。

It is an extremely hot day.(今日はものすごく暑い)

うっかりインドから来た人にこう言ってしまい、「40度を超えてやっと”extremely”だ。33度でそこまで言うのはおおげさ」なんて言われたこともありますが、どれだけ自分が暑さに参っているかを伝えるには、いい表現かなと思っています。

MOMOKO YASUI
ロンドン在住編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英。英語のプレスリリースを読むのに膨大な時間がかかって現在、仕事が非効率。  

この連載をもっと読む

連載
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年5月号

ゴッドハンド

ゲーテ5月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

2024年5月号

ゴッドハンド

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ5月号』が3月25日に発売となる。成功者たちを支える“神の一手”を総力取材。すべてのパフォーマンスを上げるために必要な究極の技がここに。ファッション特集は、“刺激のある服”にフォーカス。トレンドに左右されない、アートのようなアイテムが登場。表紙は、俳優・山下智久。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる