英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第367回。今回は、日曜日の夜に「明日からまた仕事かぁ」と憂鬱に思う、あの感情を表現する英語フレーズ。

英語“Sunday scaries”の意味
最近、腰痛を自分でなんとか治せないかとYouTubeで「腰痛 ストレッチ」と検索ばかりしています。そこから派生して、「筋肉の付け方」「よい眠りの方法」などの動画も見ていたため、海外の健康志向動画がどんどんレコメンドされるようになりました。
そのなかに、こんなことが書いてあるショート動画が出てきました。
Moving your body, meal prepping, & blocking blue light = no more Sunday scaries
「身体を動かして、食事の準備をして、ブルーライトを遮断すれば、サンデースケアリーズもない」
という意味になります。動画ではそのとおり、ジムに行って、食事を作って、紙の本をベッドで読んでいる女性が出てきます。
ストレスへの対処法を言っているのはわかるのですが、「サンデースケアリーズ」ってなんなのでしょうか。調べてみたらこういうことでした。
Sunday scaries=日曜夜の憂鬱
日曜日の夜に「明日からまた仕事かぁ」と憂鬱に思う、あの感情のことです。
日本語で言うなら「サザエさん症候群」なのかもしれません。
Scaryは「怖い」という意味ですが、複数形のようにscariesとなると、口語で「不安な気持ち」「怖い気持ち」といった意味になります。それが日曜日にやってくるからSunday scaries。月曜朝イチの会議、これから一週間の予定、そもそも月曜日の朝起きられるのかどうか……と考えていくと、たしかに「怖いもの」はたくさんあります。
ちなみにmeal preppingも、英語力0.5の私にはちょっとひっかかったのですが、meal preparation(食事の準備)を短くした表現だそうです。数日分の食事をあらかじめ作っておく「作り置き」のような意味だということ。
私も会社員時代は、「サザエさん」が始まるよりも前、「笑点」くらいの時間から憂鬱になっていました。フリーランスになった現在も月曜日が怖く、いっときは週末中にちょっとだけ月曜の分の仕事をしておくことで、月曜日が来る恐怖を少し和らげる試みもしていましたが、それも最近はサボりがちです。
そんな話を年下の方々にしていたところ、こう聞かれたこともあります。
「サザエさん症候群ってなんですか……?」
日曜の18時30分から放送されてる「サザエさん」を見て、日曜日の終わりを感じ、憂鬱になるあの感じ、全日本人共通のものかと思っていたので、「それはなんですか」と聞かれて少し驚きました。
しかし考えてみればテレビを見る家庭も減ってきているので、知らない人も増えているのかもしれません。
「ちなみにサザエさんは火曜日も放送されていた時代があって……」
と若者相手に食い下がってしまいましたが、それも調べてみれば1997年(29年前!)には放送を終了していました。相手にとってはなにを言っているのかさっぱりだったでしょう。
サザエさん症候群が伝わらなくても、日曜日の夜が憂鬱なのは世界共通。Sunday scariesという言葉を通してそれがわかって、なんとなくよかったなぁと思いました。

