英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第337回。

「ふざける」Monkey、「真似する」Ape… イディオムで見る使い分け
NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』にハマっています。
これまでたくさんの俳優さんが秀吉を演じてきましたが、私のなかでは長いこと秀吉=竹中直人さんのイメージで固定、今年は池松壮亮さんだと聞いてもピンときていませんでした。
しかし、池松さん演じる藤吉郎が、信長の前で猿の真似をするシーンでは、本物の猿のように身軽に動くその身体能力の高さに驚愕、さらに、撃たれたふりをして信長に「猿芝居でござる」と笑うシーンは鳥肌モノでした。
竹中直人さんのイメージを更新するのかどうか、楽しみであると同時に「猿」って英語ではどういうふうに使われる言葉なのか、ちょっと気になって調べてみたところ、こんなイディオムを発見しました。
monkey around=ふざける、遊びまわる、真面目にやらない
こんなふうに使えるみたいです。
Stop monkeying around and get back to work.
(ふざけてないで仕事に戻りなさい)
猿がキャーキャー動き回っている感じを「ふざけている」と表現しているのでしょう。
小さい子供や、若い人たちを注意する時に使えるのかもしれません。
ほかにはこんなものがありました。
ape someone=猿真似
monkeyではなくてapeで「猿真似」は表現されるそうで、こんな風に使うそうです。
He’s just aping his boss.
(上司の真似ばっかりしてる)
ただ「真似をしている」よりも「猿真似をしている」という方が、日本語でも英語でも皮肉めいていて、バカにしている感じがあるみたいです。
さらに、「ゴリラ」にしてみるとこんなフレーズもありました
to gorilla someone=威圧する、乱暴に扱う
They tried to gorilla him into signing the contract.
(力で契約させようとした)
monkeyだと「落ち着きがない」、apeだと「未熟な、下手くそな」、gorillaだと「力で威圧」というイメージでしょうか。
猿っぽくて落ち着きがなく未熟な人は、なんとなく敬遠されますが、それでもものすごく嫌われているとか憎まれているとか、そんなことはない気がします。あえてバカにされながらも、派手に動き回って、したたかに地位を築いていった猿、秀吉を今年の大河ドラマではどんなふうに見ることができるのか、2026年の新たな楽しみです。

