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2024.12.12

高血圧を避け、血液サラサラに! 血管が大喜びする7つの食品

できるだけ身体にいいものを食べた方がいいとわかっていても、多忙なビジネスパーソンは日々の献立を考えるのも一苦労。手間をかけずに健康的な食事をしたいならば、“最新の研究に基づいた本当に身体いい食事術” を学ぶのが手っ取り早い。医学的に正しい最高の食事とは? YouTubeチャンネル登録者数約170万人を誇り、これまでに1万冊以上もの書籍を読破してきたという著者がおくる『結局、何を食べればいいのか?』から、一部を抜粋・再編集して紹介する。 【その他の記事はコチラ】

走っている男性
jenny-hill / unsplash ※写真はイメージ

「サーチュイン遺伝子」が老化を抑制する

ここでは、高血圧や動脈硬化を防ぐ効果のあるものを紹介します。

カカオポリフェノール:チョコレートの健康効果の秘密

腸や脳にもいいカカオポリフェノールは、カカオ豆に含まれる植物性のポリフェノールです。この成分には、血管を拡張し、血圧を下げる効果があることが複数の研究で示されています。また、その抗酸化作用でLDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑え、血管内皮細胞の機能を改善することで、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。

ただし、カカオポリフェノールの効果を得るには、カカオ含有量の高いダークチョコレート(カカオ70%以上)を選ぶことが大切です。砂糖や脂肪分が多いミルクチョコレートやホワイトチョコレートは、逆に血管に負担をかける可能性があるので要注意です。

にんにく:古くから知られる健康食材

古くから健康によいとされてきたにんにく。何度も取り上げている「アリシン」という成分に、血管を拡張して血流を改善する働きがあり、血圧を下げる効果が期待できます。また、にんにくには抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分が含まれており、血管内皮細胞の損傷を防ぐことで、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。

生食のほうが健康効果は高いものの、刺激が強いので、胃腸が弱い人は加熱して食べてもOKです。私たちはあまりおすすめしませんが、サプリメントで摂取する場合は、品質や安全性に注意して商品を選んでください。

レスベラトロール

おなじみのレスベラトロールは、赤ワインやブルーベリー、ぶどうなどに含まれるポリフェノールの一種で、血管にもよい成分です。赤ワインが健康にいい、と言われる根拠とも言える存在ですが、近年はアルコールのデメリットが明らかになっています。赤ワインを飲んでも、トータルで健康にはマイナスになると考えられているので、レスベラトロールをとるなら、ベリー類を直接皮ごと食べてください。

ここで、初登場の知識も紹介しましょう。老化は病気で、治せるものと主張する衝撃の1冊『LIFESPAN 老いなき世界』(デビッド・A・シンクレア/マシュー・D・ラプラント著、梶山あゆみ訳、東洋経済新報社)で注目を集めた、「サーチュイン遺伝子」という遺伝子があります。

サーチュイン遺伝子は、老化に直結する活性酸素の除去や、傷ついた細胞を修復する働きなどによって、老化を抑制する働きがあると考えられており、ズバリ「長寿遺伝子」とも呼ばれます。そして、レスベラトロールは、サーチュイン遺伝子を活性化する効果が期待されているのです。『LIFESPAN』でもレスベラトロールについて項目が割かれています。

レスベラトロールは、血管内皮細胞の機能を改善し、血管の弾力性を維持する効果が期待されています。また、活性酸素や炎症を抑えることで、血管へのダメージを軽減し、動脈硬化や高血圧のリスクを低減する可能性もあります。

シンクレア氏らの研究により、レスベラトロールは大いに注目を集め、サプリメントも多く販売されています。私たちのオススメはベリー類の皮ごと生食ですが、サプリメントを使う場合、しつこくなりますが、信頼できるメーカーの商品を選び、用法用量もしっかりと守ってください。

日々の食事が血管年齢を若返らせる

タウリンを含む魚介類

「タウリン(アミノエチルスルホン酸)」には、上がった血圧を下げる効果があります。また、飽和脂肪酸が血管の健康に悪い理由に、LDL(悪玉)コレステロールが高血圧や動脈硬化を促進することが挙げられます。タウリンはLDLコレステロールを減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果もあるのです。イカやタコ、カキ、ホタテ、エビ、カニなどに豊富に含まれています。

DHA、EPAを含む青魚

青魚は血管にも効果的です。シラスの項目でDHAの効果について触れましたが、同じオメガ3脂肪酸のEPAも、血圧を下げる効果があり、心筋梗塞などの病気のリスクも低下します。

カリウムを含む食材

高血圧を回避するには、塩分過多にならない食事をすることが何より大切ですが、とりすぎている場合は、カリウムを摂取することである程度は排出可能です。塩気の強い食品を好む方は、ほうれん草やバナナ、大豆など、カリウムが豊富で、その他の健康効果も期待できる野菜や果物を意識的に摂取してください。

カテキンを含むお茶

緑茶や黒茶に含まれるカテキンは、血管に非常によいポリフェノールです。血管の拡張などによって血圧を下げる効果、炎症を抑えて血管のダメージを防いで動脈硬化を防ぐ効果、血管内皮細胞を酸化ストレスから守る抗酸化作用など、多くの健康効果が期待できます。

脳や心臓は言うまでもなく、人体のありとあらゆる箇所に張り巡らされている血管を守ることは、健康の基礎を守るようなものです。今は、糖質や動物性脂肪が身近になりすぎたことで、乱れた生活を送っていれば、30代でも動脈硬化になり得る時代です。

一方で、実年齢よりも血管年齢が若い人もたくさんいますし、今よりも血管年齢を若返らせることも決して不可能ではありません。ぜひ、適切な食事と、質のよい睡眠や適度な運動で、しなやかで丈夫な血管を手に入れましょう。

TEXT=本要約チャンネル

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