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2024.05.19

東京・市ヶ谷に誕生した、“理想の本と人”に出会えるブックカフェを知ってる?

本を媒介に男女の出会いを後押しするマッチングサービス「チャプターズ」。東京の市ヶ谷にそのリアル店舗がオープンした。ここに行けば、本を通して理想の相手と出会えるかも!?【前編はコチラ】

素敵な人と出会いたい。誰もがそう思っている

2024年4月、東京・市ヶ谷の外堀通りから1本入った路地裏にオープンした「チャイと選書 Chapters bookstore」。

そこは本との出合いを通したマッチングサービス「チャプターズ」のリアル店舗(カフェ)であり、「チャプターズ」を運営する会社、ミッション ロマンチックのオフィスでもある。

「誰もが持っている“素敵な人と出会いたい”という下心を、本でラッピングする(笑)。それが私たちのサービスです」

そう話すのは、ミッション ロマンチック代表取締役の森本萌乃さん。

「チャプターズ」のサービスは、毎月森本さんやスタッフ、そして出版社や書店員が選書する4冊の本のなかから会員が1冊を選び、同じ本を選んだ異性とマッチングするというもの。

ビデオチャットで本の感想などを中心に20分間会話し、その後連絡先を交換するかは本人たちの自由だ。

現在、チャプターズの会員は女性が6割。男女ともに同額の全員課金型のマッチングサービスでありながら、女性からの支持を受けているところにサービスの特徴がうかがえる。他のマッチングサービスのようにプロフィールや顔写真の提示はいっさいなく、「同じ本を選んだ」「ビデオチャットの日程が合う」という条件の、年の差7歳以内の男女がマッチングする仕組みとなっている。

またビデオチャットの際、最初の10分はお互いに顔が表示されず音声のみでの会話になる。まずは見た目の先入観なしに語り合えるというこの仕かけも、「チャプターズ」ならではの特徴だ。

森本萌乃/Moeno Morimoto
1990年東京都生まれ。ミッション ロマンチック代表取締役/「チャプターズ」書店主。電通でプランナーとして勤務後、2017年My Little Box Japanに入社。マーケティングマネージャーを務めたのち、FABRIC TOKYO へ。2019年にミッション ロマンチックを立ち上げ、2020年、マッチングサービス「チャプターズ」をローンチ。現在の会員数は5000名を超える。著書に自身の起業ストーリーを小説にした『あすは起業日!』(小学館)がある。

「書店でたまたま同じ本に手を伸ばし、手が触れ合ってしまった。そんなロマンチックな出会いを演出できればと考えたサービスです。本好きの人ならわかると思いますが、他の人が一体どんな本を読んでいるのかってすごい気になるし、もし好きな本のジャンルが同じ人と出会えたらすごい嬉しい。

同じ本を読んだ人となら、きっとスムーズに会話も始められるんじゃないかって思ったんです。それに『チャプターズ』に入っていれば、毎月本を読むきっかけにもなりますしね」

「素敵な本や人と出会える場になれば嬉しい」

「『チャプターズ』ではこれまで、リアルでも読書会を開催してきました。集まった会員の皆さんが本の感想を語り合うなかで、出会いを後押しするイベントです。『チャイと選書 Chapters bookstore』は、そのリアルイベントの会場としても活用していく予定です」

店内をよく見ると、カウンターはそれ自体が緩やかな曲線になっており、ソファも直線的ではなく少し弧を描くように配置されている。

これはイベント開催時に、座っていてもあたりを見回せば他の参加者と視線が自然に交差し、会話が生まれやすくなるためにと、森本さんが考えたアイデアだ。

さらに物件の場所は、良縁・恋愛成就にご利益があるとされる東京大神宮付近でこだわって探した。

また、「チャイと選書 Chapters bookstore」は普段、「チャプターズ」の会員でなくてもカフェとして利用でき、スタッフによる選書サービスを受けることもできる。

読書をしながら、スリランカの茶葉を使用したスッキリした特製チャイを味わえる。

「昔は本を読むのが好きだったけれど、仕事が忙しくて読書から離れてしまった。そんな人も多いでしょう。『チャプターズ』は読書を久しぶりに再開するエントリー層の方が多いサービスなので、そんな方が楽しいと感じる本のセレクトが得意なんです。お店に並ぶのは、『チャプターズ』が厳選した文庫本が60作品ほど。簡単な質問に答えるだけで2冊選書される無料選書と、スタッフと会話をしながらその人にあった本を5冊ほどご提案するパーソナル選書(990円)、2つのメニューがあります。気に入ればその場で本を買って頂くことも可能ですし、選書だけでも大丈夫です。

これまでずっとオンラインだけでやってきましたが、カフェができたことによって、もっとサービスを体験できる人が増えたら嬉しいですね。自分では本を選ばないという変わった書店なので、みなさん何も考えず頭を空っぽにして来てもらいたいです!」

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=古谷利幸

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