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2023.12.30

夫婦の大問題「不倫」と「離婚」を科学的に考えてみた【まとめ】

1万人以上に脳科学的ノウハウを講演してきた脳科学者・西剛志が考察する連載「何気ない勝者の思考」から厳選してお届け! ※2023年9月〜12月掲載記事を再編。

「不倫」と「離婚」まとめ

1.日本の既婚男性4割が経験。“不倫”のメカニズムを脳科学的に考えてみた

Unsplash/Ihnatsi Yfull ※写真はイメージ

2023年、日本を驚かせたあるデータが発表されました。2020年に行われた日本全国6,651名を対象にした調査で、既婚男性の46.7%、既婚女性の15.1%が婚外性交渉を行なった経験があったというのです(*1)。

男性の場合は風俗利用を除いても約40%、男性の5人に2人が不倫をしたことがある計算になります。

これまで世界的にも不倫率は男性で25%、女性でも20%前後というのが一般的でした(*2)。しかし、今回は個人が特定されないインターネット回答だったため、特に男性はかなりリアルな数字と言えるかもしれません。

実際に対面で質問するよりパソコン入力だと浮気の報告率が約6倍多くなる報告もあるため、信頼できる結果と言えるでしょう(*3)。

また若く結婚した人ほど不倫をするリスクが更に高まるそうです(*4)。

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2.不倫が起きやすい家庭、“科学的”4つの環境とは

勝者の思考
Unsplash/Adrian Swancar ※写真はイメージ

面白いことに、世界的に声と不倫の関係が調べられています。

その結果、欧米でもアジアでも統計学的に次のような傾向がわかってきました(*1)。

【女性 → 声の低い男性を浮気相手として選ぶ(魅力まで高まる)】

低い声は女性に安心感を与え、好意を感じさせやすくなる効果が数々のリサーチで証明されています。つまり、低い声を持つ男性は、本人の意思によらず、女性にモテやすくなるのです。

そのため、いっそう不倫のリスクが高まってしまいます(ちなみに、男性は逆に自分よりも声が高い女性を好むようです)。

また浮気や不倫は自らの責任だけでなく、声以外の環境によっても生み出されることが数々の研究でわかっています。

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3.熟年離婚まっしぐら…長年一緒にいる夫婦が冷え切る科学的理由

勝者の思考
Unsplash/jurien-huggins ※写真はイメージ

日本では全体の離婚数は2002年をピークに減少しています。しかし、同居20年以上の「熟年離婚」は1950年以来ずっと上昇しており、2020年には離婚カップルの5組に1組以上(21.5%)が熟年離婚をするという事実があります(*1)。

米国でも近年熟年離婚数が倍増、2010年には離婚した人の4人に1人が「50歳以上」となっているそうです(*2)。最近、ビル・ゲイツや、ジェフ・ベゾスなどの離婚がニュースになったことは記憶に新しいかもしれません。

厚生労働省「人口動態統計特殊報告/令和4年度 離婚に関する統計の概況」
※厚生労働省「人口動態統計特殊報告/令和4年度 離婚に関する統計の概況」の図6を引用

一般的に離婚につながる要因は大きく5つあることがわかっています。

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4.今ハヤりの夫婦別会計で離婚率は上がる? 下がる? 英国3万人のデータが示すこととは

Unsplash/Alexander Mils ※写真はイメージです

前回は近年、20年以上連れ添った夫婦の離婚が増えている事実をお伝えしました。日本では離婚の7割は女性から切り出されている事実に驚いた人もいるかもしれません。なぜ、女性のほうから離婚を切り出すことが多いのか? 近年、男性よりも女性のほうが結婚生活で大きなストレスを感じやすいことを示すデータが発表されました。

これは、2017年に拓殖大学の佐藤一磨教授が、熟年離婚後の男性と女性の心理状態の変化をリサーチしたものです。下の図をみると分かりますが、離婚した年は男女ともにメンタルヘルスの状態が悪化します。やはり、離婚は相当なストレスだと言えるでしょう。

しかし、離婚して1年目以降に明確な差が出てきます(*1)。女性は1年後から急速にストレス状態から回復しますが、男性は時間が経っても十分に回復できません。3年後もまだ引きずっている状態です。

なぜ、男女で差が生まれるのか?

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連載
何気ない勝者の思考

日常の何気ないシーンでの思考や行動にこそ、ビジネスパーソンが成功するためのエッセンスが現れる。会議、接待、夫婦やパートナーとの関係や子育てなど、日常生活のひとコマで試される成功者の思考法を気鋭の脳科学者・西剛志が解説する。

TEXT=ゲーテ編集部

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