筋肉美をもつ女神シリーズ50人目は、キム・ヘス。
“バイラル・リールの達人”
今回紹介する、キム・ヘス。一見するとガールズグループの末っ子メンバーか、ネクスト・ブレイクが期待されているニューヒロインのようにも見える彼女だが、アイドルでも女優の卵でもない。
YouTubeの登録者数は7万人以上、インスタグラムのフォロワー数は48万以上、TikTokのフォロワー数に至っては130万人を超える。その日常生活をときにセクシーに、ときにコミカルに伝えるショート動画の拡散力は凄まじく、世界中にファンが広がっていることから(あのボブ・サップとも共演)、韓国では「バイラル・リールの達人」とまで言われているほど。
「私はダンスがうまいわけでもないし、演技ができるわけでもありません。圧倒的な美貌を誇る見た目でもありませんよね。ただ、それでもいつも自然体で喜怒哀楽を隠さない表情が良いと褒めてくれる方々が多くてありがたいかぎりです」
実際、動画の中の彼女は、表情豊かで仕草ひとつひとつが自然体。ミスや失敗をしてもそれを隠そうとせず、正直にリアクションするところが好感を呼んでいるようだ。
「もともとは小さな会社を経営していたんです。その仕事の一環として健康促進剤やサプリメントの流通をすることになり、よそに頼むのではなく自分でやってみようとSNSを始めました。今はそのときから考えると信じられないくらいのフォロワー数ですよ。
始めた時点でSNSマーケティング業界は飽和状態でしたし、認知度もない一般人でしたから、“誰がフォローするんだ。1年で100人集まれば御の字だ”と言われていました。それでも地道に続けていればなんとかなるもので、フォロワーも増えていき、作る動画にも自信が芽生えてくるのですから不思議ですよね」
魅力的なボディラインを保つトレーニング内容とは
そんな彼女の動画のなかでも際立つのが、美しいボディラインだ。しなやかな動きが目に留まり、韓国のフィットネス雑誌『MAXQ』の表紙も飾ったほど。
「2日に1度のトレーニングは欠かせません。ただ、絶対にムリはしない。汗をスッキリ流すぐらいの強度と量でトレーニングするのがちょうどいい。“トレーニングがツラい”と思い始めた瞬間、ジムに行くのが億劫になり足も遠のいてしまうからです。気軽な気持ちでウェイトトレーニングをしています」
具体的にはどんなトレーニングをしているのだろうか。キム・ヘスのメニューはこうだ。
「その日のコンディションにもよってルーティンが異なるのですが、基本的にはお尻を引き締めるレッグプレスやヒップアダクション、背中を鍛えるラットプルダウンなどですね。重量はあまり加えず、適度な重さで軽々と繰り返す感じですね。それとランニングマシーン。傾斜をつけて40~50分ほど走る有酸素運動も欠かしません。それとケガ予防と筋肉の活性化に良いと言われるストレッチを、じっくり時間をかけて。そんな感じですね」
普段の食生活もストイックではない!?
「食事制限や献立管理といったことは特にしていません。その代わり、毎回茹でたキャベツを用意して、黒米や玄米入りの麦ごはんや好きなおかずを包んで食べていますね。そうやって食べると、少ない量でも満腹感があって太らないんです」
トレーニングにしても食事管理にしても、無理せずやりすぎずが彼女のモットー。そういった自然体でマイペースなところも人気の理由。だが、最近は時間が足りないとも。
「最初は商品PRから始めましたが、今は400人以上のインフルエンサーやセレブリティと芸能人をハンドリングするSNSマーケティング専門会社を立ち上げ、広報から宣伝、イメージ管理などを一手に引き受けています。それと並行して自分のSNSチャンネルにアップロートするショート動画なども作らなきゃいけないので、1日24時間では足りないくらいですよ」
そんな忙しい毎日でも家族との時間を大切にしている。年齢は不詳だが、実は一児のママ。いくつかの動画には息子が登場することもあるのだ。
「時間が出来れば息子と一緒に出かけるようにしています。公園に行ったり、街でウワサの美味しいものを食べに行ったり。買い物に出かけて、なるべくリアルなコミュニケーションをするよう心掛けています。そうするとことで感性も刺激され豊かになると思いますから」
SNS時代をリードするクリエイターでありCEOであり、一児のママでもあるキム・ヘス。新感覚の“マッスル美女”予備軍としても期待を集める彼女がそのフォロワーをどこまで伸ばしていくだろうか。