筋肉美をもつ女神シリーズ33人目は、パク・ヨリ。連載「マッスル美女」とは……
皆が描く“理想のボディ”を手に入れるためにしたこと
艶やかな金髪ヘアにビキニ姿で決めたポージング。キラキラと輝くスタージ・パフォーマンスで世界を魅了したこの女性の名は、パク・ヨリという。
2021年にアメリカのラスベカズで行われた『2021年フィットネス・アメリカ ウィークエンド』ではミス・ビキニ部門で4位、モデル部門で3位に輝いた。韓国ではトレードマークの金髪とその美しいボディ・ラインから、「理想のボディ」とさえ言われているほどだ。
もっとも、人の体形というものは、日常の生活習慣から表れるものだとよく言われる。体を動かすことなく自宅に閉じこもってばかりでは肥満体形になりやすいし、暴飲暴食が続けば体も太り悪くなる。日常生活の驕りがそのまま肉体に現れるわけだ。
実はパク・ユリの生活習慣も不健全だったそうだ。こう見えて彼女は学生時代から食べるのが大好きで、一時期は20kg近く太った時期もあったらしい。
「子供の頃から食べることが大好きで、大学では料理を専攻したのですが、実技や実習でキッチンに立つことが多く、つまみ食いなどをしていたせいで20kgも体重が増えてしまいました」
そのせいで自信がなくなり、人前で笑うこともためらうようになったという。生活習慣が乱れたせいで太り、太ってしまったせいで笑顔と自信を失う悪循環。そのどん底から救ってくれたのが、トレーニングだった。
トレーニングが私の生活習慣のひとつに
「体を絞るダイエットのためではなく、好きなものを気持ちよく食べたくて運動を始めたと言ったほうが正しいでしょうか(笑)。最初は1日30分~40分程度、汗を流す程度でした。ただ、一日のトレーニングを終えたときの達成感だったり、自信が芽生えたりして、プライドも高まりました。気がつくと20kgの減量にも成功しましたが、だからといって運動をやめたいとは思いませんでした。いつの間にかトレーニングが私の生活習慣のひとつになっていたんですね」
こうしてトレーニングの魅力に目覚めたパク・ユリは、料理の世界からフィットネスの世界に進路変更。ピラティス、ヨガ、体形矯正などさまざまなインストラクター資格を持ち、そのキャリアは今年で10年以上。2023年7月には“韓国の表参道”と言っても遜色ないソウルの清譚洞(チョンダムドン)に、自身の名を冠したピラティス・スタジオを開業している。
「通常のグループレッスンPT(パーソナルトレーニング)だけではなく、リバビリ目的のシルバーエイジを対象にしたプログラムや、安定したスイング・フォームを目的としたゴルフ・ビラティスなども用意してあります。クオリティが高く顧客が満足できるプログラムを日夜研究中です」
直近で開催を目指しているのは、野外でのヨガ・レッスン。今こそ実現可能ではないかと開催の日を心待ちにしている。彼女の挑戦にはこれからも注目してきおたい。
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。