GOLF

2025.01.16

バックスイングは早く!?…ドライバーの飛距離UP&フェアウェイキープの5つのコツ【まとめ】

スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する、吉田洋一郎コーチのゴルフ連載から「スイング」に関する人気記事をまとめてお届け! ※2024年3月、5月、6月、10月、12月掲載記事を再編。

ゴルフスイング5選【吉田ゴルフ連載まとめ】

1.アドレス時の手が両足の真ん中や右足の内側に位置する人は、ミスショットが多い! 強い球を打つ正しい手元とは

アドレスを見れば、そのゴルファーの腕前がわかるといわれる。

実際、アドレスの見た目が良い人は、スイングのレベルが高い場合が多い。上級者とコースを回って「カッコいい構えだなあ」と憧れた経験がある人もいることだろう。

アドレスのチェックポイントは多く、グリップの握り方から、前傾角度、頭や肩の位置まで、気にし始めるとキリがない。

ラウンド中にアドレスを気になるとスイングがぎこちなくなるため、日頃から毎回同じアドレスになるように手順を確立しておくことが大切だ。

アドレスの見た目において、プロゴルファーとアマチュアの差が出るのが手の位置だ。

アドレスの手の位置は左太ももの前あたりにあるのが基本だが、アドレスの見た目が良くない人は、クラブを握る手元が両足の真ん中や右足の内側に位置していることが多い。

そのような構えは見た目がカッコ悪いだけではなく、ミスショットの原因にもなる。

実際にアドレスをしてみるとわかるが、クラブを握る手元が体の中心部分にあると左手首がくの字に曲がった構えになる。

インパクトでは左腕とクラブは一本の棒のように一直線になっていることが理想だが、アドレスで左手首が曲がっているとインパクトでも同様の形になりやすい。

このようなハンドレイトのインパクトになると、ボールに力が伝わらないだけではなく、ロフトが寝てしまうため必要以上にボールが上がり飛距離が出なくなる。

さらに、右手を使いすぎてすくい打ちになると、トップやダフリのミスも出やすくなる。

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2.「下半身でスイングをリードして腕は振らない」アマが取り入れたい、PGAトッププロのスイングをわかりやすく解説

番外編「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」/アマが取り入れたいパットン・キザイアのスイング

PGAツアーはレギュラーシーズンとプレーオフが終わり、来シーズンの出場権を巡って争うフェデックスカップ・フォールが始まった。

2023年から始まったフェデックスカップ・フォールも2年目となり、試合数も昨年より1試合増え、日本でもZOZOチャンピオンシップも開催するなど盛り上がっている。

今回はフェデックスカップ・フォールの日程や見どころなどを紹介しよう。

フェデックスカップ・フォールはシンプルに言うと、来シーズンの出場権を争う最後の戦いだ。

現在のPGAツアーのフォーマットでは、年間王者を決めるプレーオフ最終戦の終了時点で上位70人に来シーズンのシード権が与えられる。シード枠は125人なので、残り55人のシード権はフェデックスカップ・フォールの成績次第となる。

100位以内の選手は125位以下に転落することは考えにくいため、現在80位台の久常涼は来シーズンのシードはほぼ確定(2024年10月6日現在)。120位前後の選手たちはシード権の獲得を目指して目の色を変えて戦うことになる。

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3.方向性が安定しない原因は手打ち! 左腕を正しく使う簡単ドリル

ボールの方向性が安定しないと悩んでいるアマチュアゴルファーは多い。

プロのように狙った場所にピンポイントにボールを打つことは難しくても、だいたいでいいので狙った方向には飛んで行ってほしいものだろう。

ボールの方向性が安定しないという人は、手打ちになっていることが多い。

腕を振って体と腕がバラバラになる手打ちスイングを矯正するには、体と腕をシンクロさせることが重要になるのだが、今までのクセが邪魔をして身に付きにくいことがある。

そのため、練習ドリルなどで動きを体に覚え込ませる必要がある。体と腕をシンクロさせるために効果があるのは、両腕と胸の間にできる空間にボールを挟んでスイングする練習法だ。

こうした練習ドリルを繰り返し取り組むのもいいのだが、ボールを挟まない本番のラウンドでは、腕を使って元のスイングに戻ってしまう場合もある。

そのような手打ちが染みついているゴルファーは、腕の動きを教育することから取り組むと効果的だ。

腕の使い方を教育するというと、器用に動く利き腕の動きを抑えることを考える人も多いと思うが、利き腕とは逆の腕の使い方も重要になる。

多くの人は普段の生活で利き腕を使っているため、スイングのときも慣れ親しんだ腕に頼ってしまい、利き腕と逆の腕を意識できていない場合が多い。

右打ちの場合、左腕の使い方を身につけることで、左右の腕のバランスを取ることができるようになり、結果として右腕の使い過ぎも抑えられるようになる。

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4.バックスイングはゆっくり上げない方がいい? 速く上げた方が、飛距離が伸びる!?

吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン/ウィンダム・クラークに学ぶシャフトをしならせて飛距離を出す方法

バックスイングが手上げにならないように、ゆっくりクラブを上げようと気をつけている人は多いかもしれない。バックスイングをゆっくりすることで、体を使ってバックスイングでクラブを上げられるメリットがある。

しかし、その一方でゆっくり上げることのデメリットもある。バックスイングが遅いと、切り返しで下半身を動かすタイミングがとりづらく、上半身を使ってボールを打ちにいってしまう原因になる。

また、バックスイングが遅いとクラブの反動動作を使ってシャフトをしならせることが難しくなり、飛距離が出にくい傾向がある。

バックスイングのスピードを上げると、クラブが勢いよく上がる動きと、逆方向の動きが拮抗することでシャフトがしなり、その勢いをインパクトに向けて開放することでクラブを加速させることができる。

切り返しでシャフトをしならせるためには、釣り竿をしならせるような動きの「反動」が必要だ。この反動を使うためにはバックスイングのスピードと、切り返しのタイミングが重要になる。

トップで手首をリラックスさせ、バックスイングの勢いを反動につなげ、下半身を使ってダウンスイングをすることで、クラブを最大限に加速させることができる。

スピーディーなバックスイングと反動をうまく使って飛距離を出しているのが、PAGツアーで活躍するウィンダム・クラークだ。

クラークはパワフルなスイングで、平均ドライビングディスタンス314ヤード(2024年8位)を記録している飛ばし屋。バックスイングで速いスピードでクラブを振り上げ、トップでシャフトをしならせることで、PGAツアートップクラスの飛距離を生み出している。

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5.最も良いスイングをする現役プロゴルファーは誰か? アマに最適な脱力スイングのお手本選手とは?

吉田洋一郎コーチの最新ゴルフレッスン

現役のプロゴルファーのなかで、最も良いスイングをする選手は誰かと尋ねられたら、迷わず女子ゴルフ世界ランキング1位のネリー・コルダの名前を挙げる。

今シーズンは出場5試合連続優勝を果たすなど絶好調で、米国女子ゴルフツアーの賞金ランキングを独走している。

歴代の米国女子ツアー選手を振り返ってみても、トップクラスの強さと言っていいだろう。

コルダは2024年5月19日が最終日だった「みずほアメリカズ・オープン」(リバティーナショナルGC ・ニュージャージー州)でも優勝し、今シーズン6勝目を挙げた。

前週に6連勝を逃し、勢いはいったん止まったかと思ったが、オーストラリアのハンナ・グリーンとの優勝争いを1打差で制した。

この試合でコルダは本来の調子とは言い難く、初日は17位スタート。最終日も前半9ホールで3ボギーを叩いた。それでも優勝してしまうところが今の彼女の強さだろう。

これで今シーズンは8戦で6勝となり、今シーズンは何勝するのか目が離せない。2024年5月30日にランカスター・カントリー・クラブで開幕した全米女子オープンでの優勝も十分に期待できる。

コルダのスイングの優れている点は、スイング中に力みのないところだ。

なめらかで力が全く入っていないように見えるが、適切なタイミングで出力をして、しっかりクラブを振り切ってボールをとらえている。

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TEXT=ゲーテ編集部

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