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GOLF

2023.09.09

パターで思った方向にボールを転がせない! "ひっかけミス"は、前傾を深めれば治る

今回はパッティングについて。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】

上半身が起き上がっていると右肩が前に出やすい

パッティングで思った方向にボールを転がせないと悩むアマチュアは多い。ミスの中でも左にひっかけてしまうミスは、カップインの確率が下がるだけではなく、打った瞬間に何とも言えない感触が残る気持ちの悪いミスだ。

左へのミスは、パッティングの打ち方をマスターしていない初級者に多いが、中級者や上級者でも緊張した場面で出てしまうことがある。

こうした左へのミスは、パッティングストローク中に右サイドの使いすぎが原因であることが多い。

特に、右肩が前に出ることでアウトサイドイン軌道になることに加え、インパクトでフェースが被りやすくなることで、左にボールが転がりやすくなる。

右肩が前に出ないようにするために、左手で右肩を押さえる練習法などもあるが、自分では直したつもりでもすぐに元に戻ってしまいがちだ。ただ単に右肩が前に出ないように気をつけていても、根本的な問題を解決しないと完治は難しいのだ。

パッティングの場合は振り幅が小さいため、打ち方よりもアドレスに原因があることが多い。

右肩が出てしまう人は、膝が大きく曲がって前傾角度が取れていなかったり、棒立ちのアドレスになっている傾向がある。十分な前傾姿勢がとれてないと垂直軸を中心に体が回転しやすくなり、肩が上下ではなく、左右に回転してしまうことで右肩が前に出てしまう。

パッティングストロークは手や腕を使うのではなく、体の回転と手や腕が連動してパターをコントロールすることが重要だが、アドレスがズレていると、いくらパッティング動作を修正しても思うようなストロークをすることはできない。

パターを短く持つドリルでアドレスを改善しよう

前傾角度が足りないことが原因で右肩が前に出てしまう人は、アドレスの前傾角度を適切にする必要がある。

腰から前傾したパッティングアドレスをすることで、肩の縦回転によるパッティングストロークを行うことができ、右サイドが前に出ない適切なストローク軌道をすることができるようになる。

アドレスの前傾角度とストロークを改善するために、パターを短く持って行う練習ドリルをしてみよう。この練習ドリルを行うことで、前傾の深いアドレスを体感することができ、肩の縦回転によってパターを動かすことがイメージできるようになる。

パターを短く持つときはシャフトの部分を握るようにし、それによって自然と深い前傾姿勢になる。前傾する際は、腰からおじぎをするように体を倒し、胸が地面と平行になるイメージを持ってほしい。

前傾する際に膝を大きく曲げてしまうと、自分では体を倒しているつもりでも前傾していないことがあるので、膝はほとんど曲げないようにするといいだろう。

ストロークに関しては、肩が上下に動くように縦回転を意識してほしい。

今までと比べて右肩が下がるように感じると思うが問題はない。右肩が下がることで低く長いフォロースルーになるので、スローク軌道が安定するようになる。フェースの向きはバックストロークで若干開き、インパクトにかけて閉じるようにイントゥイン軌道をイメージするといいだろう。

練習ドリルの素振りで感覚をつかみ、慣れてきたらグリップを握って通常の前傾角度のアドレスに戻して素振りを行ってみてほしい。今までよりも肩の縦回転が意識できるようになり、まっすぐ低いフォロースルーが出る感じがつかめるだろう。

前傾角度を深くし、肩を縦に回転させるようにストロークすることで、右肩が前に出る動きが改善される。適切なアドレスをして、再現性の高いストロークができるようにしてほしい。

動画解説はコチラ

■連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは
世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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