MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

GOLF

2023.05.06

ボールが飛ばない原因、“リリースのタイミング”を確認する方法

今回はアーリーリリースについて。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは……

リリースのタイミングが早いとボールは飛ばない

アマチュアゴルファーがゴルフスイングで悩む問題のひとつに、アーリーリリースがある。アーリーリリースは初心者だけではなく、中・上級者でも克服できない人がいる根深い問題だ。

アーリーリリースという言葉に馴染みのない人もいるかもしれないが、アーリーリリースはダウンスイングで手首の角度がほどけてリリースが早くなることで、インパクトで手首が左手の甲側に折れて「くの字」の状態になる。このような状態でインパクトをすると、クラブにロフトがつきすぎてしまうため、ボールは高く上がるだけで飛距離が出ない。

また、くの字の状態のインパクトでは力が伝わりにくくなるため、勢いのあるボールを打つことができない。そのようなインパクトでは、どんなにヘッドスピードを速くしても飛距離を出すことは難しい。

アーリーリリースになる原因は様々だが、地面にあるボールをすくい上げようとすることで引き起こされるケースが多い。クラブヘッドにはロフトがついているためボールが上がるように設計されているが、本能的に地面にあるボールを右手ですくい上げたくなってしまう。その結果、右手首を手のひら側に折ることとなり、アーリーリリースとなってしまうのだ。

2本のクラブを上下逆向きにしてタイミングをチェック

今回はアーリーリリースを矯正し、適切なリリースのタイミングを身に付けるドリルを紹介しよう。アーリーリリースを矯正するドリルは、2本のアイアンを使って行う。アイアンのヘッドが両端にくるよう互いに上下逆向きにしたクラブ2本を束ねて持つ。2本のクラブを連結させて長くし、アドレスをしたときに片方のヘッドが左わき腹あたりに収まるようにする。

そのアドレスの状態から、左腕が地面と平行になるあたりまでバックスイングを上げ、インパクトに向かってダウンスイングを行う。インパクトまでクラブが戻った時に、インパクトで左腕とクラブが一直線になり、クラブが再び左わき腹周辺に収まれば、適切なタイミングでリリースができたことになる。

これがインパクトより先にクラブが体に当たるようだと、クラブのリリースが早すぎる。すくい上げる意識が強すぎると、ダウンスイングの途中でみぞおち辺りにクラブが当たってしまうことになる。インパクトで適切な位置にクラブを戻すことができたら、その形をキープしたまま体の回転にあわせて振り抜いていく。

このドリルを行うと、今までいかに手先に頼ってスイングをしていたのかがわかる。特に、右手が強すぎる傾向の人は違和感が強いと思うが、素振りを繰り返して器用な手先に頼らないスイングを身につけてほしい。

このドリルを行うことで、右手の使い過ぎを抑え、適切なタイミングでリリースする動きが身に付く。この動きができれば、飛距離が伸びて方向性もアップすることだろう。ぜひ、このドリルでリリースの感覚を身に付けてほしい。

動画レッスンはコチラ

過去連載記事

連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは……
世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

↑ページTOPへ戻る

この連載をもっと読む

連載
吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

2024年6月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ6月号』が4月25日に発売となる。今回のテーマは、安息と刺激が共存するハワイ。オアフ島に加え、ハワイ島、ラナイ島と3島にわたるアイランド・ホッピングを総力特集! 知る人ぞ知る、超プライベートリゾートから、新しくオープン&リニューアルしたホテル情報、最旬グルメ、死ぬまでに一度はみたい絶景、最新ゴルフ場事情など、今知りたいハワイを完全網羅する。 表紙は、ソロアーティストとして新たな道を突き進む、三宅健と北山宏光のふたりが登場。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる