GOLF

2023.02.04

あなたは振り子型? 直線型? 自分に合ったパッティングの見分け方

今回はパタースイングについて。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは……

あなたは振り子型? 直線型? 自分に合ったパッティングの見分け方

【パッティングストロークは「振り子型」と「直線型」の2種類】

ゴルフのパッティングにおいて、血液型のようにタイプ分類があり、自分に合ったストロークタイプが存在するということをご存じだろうか。もし、今まで自分に合わないストロークタイプを採用していたとしたら、自分に合う方法に変えることによって、グリーン上のパフォーマンスが改善する可能性がある。

パッティングストロークのタイプは大きく「振り子型」と「直線型」の2つに分かれる。

1つ目の振り子型のパッティングストロークは、文字通りパターを振り子のように動かして打つタイプだ。ショルダーストロークとも言われるオーソドックスな打ち方で、胸郭を中心とした回転によってストロークを行う。多くのPGAツアー選手を指導するパッティングコーチ、フィル・ケニオンなど多くのパッティングコーチが採用しているストロークタイプだ。

一方の直線型は、パターヘッドをストレート軌道で動かすタイプ。左サイドでパターを目標方向に押し出すような動きのストロークになる。デーブ・ペルツやデーブ・ストックトンといったベテランのパッティングコーチが直線型を推奨している。

2つのストロークタイプの大きな違いは、支点とパターヘッドの動き方だ。振り子型は胸や背中などの中心部分を支点とし、胴体から一本のパターが伸びているような感覚でストロークをする。また、ストロークは緩やかなインサイド・イン軌道となり、その動きに連動してフェースは開閉する。

直線型は左肩が支点となり、左腕、左手などの左サイドを主体として、パターヘッドを真っすぐな軌道で動かす。真っすぐ打つといっても、実際は若干フェースが開閉するのだが、振り子型に比べれば小さい。手元の動きとパターヘッドの動きが連動するので、思った方向に打ち出しやすい打ち方と言えるだろう。

【イメージのしやすさと体の動きをもとにタイプを選ぶ】

振り子型と直線型の2つのタイプに優劣はない。どちらが自分に合うか見極めて選ぶことが大事になる。

では、何を基準に選べば良いのかというと、まずはストロークのイメージだ。自分が普段パッティングをする時に、インサイド・インでフェースを開閉する軌道がイメージとして浮かぶのであれば、振り子型を選べばいい。フェース面を変えずに、真っすぐな軌道でボールを転がすイメージが出るのであれば直線型を選べばいい。

ただ、振り子型を選ぶときは、ストローク中に求められる体の動きができるかどうかを確かめる必要がある。振り子型ストロークでは胸郭を独立して動かすことが必要となり、ストローク中に頭やお尻が一緒に動いてしまうと、適切なストロークをすることが難しい。実際に、下半身や頭は動かさずに、胸郭を動かすことができるかを確認してみてほしい。確かめる方法は簡単で、壁などに頭やお尻を押し当ててアドレスの姿勢を取り、胸郭だけを動かしてストロークをしてみる。このとき、ストロークしづらく感じたり、お尻や頭が動いてしまうようなら、振り子型には向いていないかもしれない。その場合は、体の動きよりも腕や手の運動量が多い直線型の技術を磨いたほうがいいだろう。

同じパッティングでも、振り子型と直線型は全く違ったストロークタイプだ。自分のパッティングイメージと体の動きを確かめ、どちらのタイプを採用するのかを決めてから練習に取り組むといいだろう。

自分は振り子型なのか、直線型なのか。自分に合ったパッティングストロークタイプを見つけ、自信を持ってパッティングに臨んでほしい。

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世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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