ときに“見た目”は、言葉以上に人を語るもの。エグゼクティブたる者、その事実を理解し、装いを戦略的に活かすべきだ。そこで、経営者からの支持も厚いショップバイヤーに、「出張/ゴルフ/同窓会」という3つのシーンでコーディネイトを提案してもらった。“信頼感”と“遊び心”を兼ね備えた、一目置かれる実践的な秋の装いをお届けする。今回は、バーニーズ ニューヨークのバイヤーが薦める同窓会スタイル編。【バイヤーの推し服】

素材感とカラーで柔らかな印象を演出
久しぶりに会う友人との同窓会では、硬すぎる服装だと近寄りがたく見えてしまい、楽しめないこともある。
「トレンド素材のレザーを使いながらも、柔らかく親しみやすい印象を与えるムートンブルゾンをメインに組みました。前面にムートンのボアをあしらい、ベージュとブラウンのコンビカラーでより柔らかな雰囲気になります」
レザーのアウターはどうしてもハードな印象になりがちだが、素材感と色を工夫することで、親しみやすさを演出できる。
「コーディネイトはベージュとホワイトに絞り、配色によっても人当たりの柔らかな印象を意識しています。これなら女性ウケもいいと思いますよ(笑)」
【推しアイテム】ジェッリのムートンブルゾン
イタリアの皮革産業の中心地である、サンタ・クローチェ地区に本拠地を置くレザーアウターブランドのジェッリ。
「前身頃にムートンのボアサイドを用いたブルゾンは、柔らかな雰囲気でレザー特有の重厚感を抑えています。これなら久々の同窓会でも好印象を演出できるはずです」

◆推薦バイヤー
石原楽治/Rakuji Ishihara
バーニーズ ニューヨーク アシスタントバイヤー。1999年兵庫県生まれ。2021年大学卒業後にバーニーズ ジャパンへ入社し、神戸店にてスーツフロアのセールスを担当。2024年12月より現職。もっと若い世代にも楽しんでもらえるよう、クラシックスタイルの魅力を伝えるべく奮闘中。休日は古着屋巡りやグルメを楽しむ。

