優れた目利きは、モノの良し悪しを本質で見極めるもの。日本を代表するスタイリスト・野口強が更新する、今年の6つの最上級。今回は、ロエベのデニムパンツ。【特集 最上級主義2024】
デニムの未来を示唆する煌めきのフレアパンツ
ロエベの2024春夏メンズコレクションのランウェイに登場したデニムパンツは、スーパーハイウエストでフレアシルエット。そんな大胆さに加え、パンツの全面には極小のラインストーンがびっしりと配置。ライトを乱反射し、眩(まばゆ)い光を放つ。
「なによりも、デニムでこういうものをつくろうとする発想がすごい。つくろうと思って、実際に作ってしまう胆力と高い技術もしかり。モデルが穿いてランウェイに出てきた姿を見た瞬間に、やられたと思いました」
デニムブランドのディレクションも手がける野口氏だけに、デザインやディテールの繊細さには思わず驚愕。イタリアブランドが得意としていた職人技を、ロエベがブラッシュアップして見せたのが意外だったとも。
「デニムアイテムはすでにあらかた出尽くした感がありますけれど、こういうモノが不意に出てくるから面白い。まだまだ意表を突く新しいアイデアが出てくるだろうと思うと、デニムの未来が楽しみです」
問い合わせ
ロエベ ジャパン クライアントサービス TEL:03-6215-6116
この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら