ワークウェアが起源となり、ユースカルチャーの象徴、果てはラグジュアリーピースにまで進化を遂げたデニム。加工の妙技やスタイリングのバリエーションでより新鮮な表情が加わったデニムの「今」を味わい尽くしたい。最旬デニム、アイテム編。コーディネート編はこちら。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1.エルメス/まるでアートを身につけているようなプレイフルな傑作
アイコニックなカレのデザインが施された4種のパッチと繊細なペガサスの刺繍を、ジャケットのフロントにアシンメトリーにアタッチ。馬具のオーダーメイドから始まったメゾンの歴史をも彷彿とさせる珠玉の1着。
2.ロエベ/はくだけで気分もアガる粋なだまし絵ジーンズ
サイズの異なるジーンズを重ねたようなトロンプルイユ(だまし絵)のエフェクトが抜群に効いているリンスドウォッシュデニムの5ポケット。はき込んでいくうちに、色落ちの過程が楽しめそうなのもいい。
3.トム フォード/大人の余裕を感じさせる控えめな加工が好印象を増幅
適度にダメージ加工されたホワイトジーンズに、白やエクリュの絵の具をドリッピングしたようなアクセントが品よくマッチ。どんな着こなしにも合うレギュラーフィットは、年齢を重ねた大人にこそ似合う。
4.フェンディ/パートナーとシェアしても楽しいフリンジデニム
裾のフリンジがチャーミングなデニムジャケットは、サイドに深いスリット入りなのでシャツ感覚でも着られる。フリンジ仕立てのバケットハット&バゲットバッグとセットで。
5.セリーヌ/ヴィンテージ好きも唸る凝った加工が一目瞭然
アタリやヒゲなどのシェービングから裾のリリースまで、こだわり抜いた加工を堪能できる1本。上はTシャツだけで十分。
6.ザ・ロウ/ゆったりめのストレートが快適なはき心地を確約
リベットがないので、パンツのようにはけるゆったりめのストレートシルエット。ほどよい色落ち具合が合わせるトップを選ばず、何よりもはき心地のよさが普段づかいに最適。気がついたらこればかり、となりそう。