降り止まない雨が鬱陶しく、気分も滅入りがちな梅雨のシーズン。だが、洒脱で高機能なレインアイテムさえあれば、話は別。この季節ならではの装いを快適に満喫できるはずだ。【2023夏の最上級ギア#12】エルメス(HERMÈS)のフーデッド・パーカとボブハット。
美しきレインギアで雨でも気分は晴れやかに
雨が続くレイニーシーズンは、とかく気分まで憂鬱になるものだ。
それは主に気圧の変化が引き起こす「気象病」として医学的なエビデンスも得られていることだが、そんな憂鬱さを払拭してくれるに違いないのが、エルメスが2023年春夏プレタポルテショーにて発表したパーカとハットだ。
双方とも撥水加工を施した軽量テクニカル素材で、パーカは着脱式フードや遮風性を高めるウエストドローコード、ムレを抑える脇のベンチレーションなど、雨の日を快適に過ごすための機能が満載。
さらに特筆すべきは、軽やかで美しいライラックカラーのワントーンで統一されている点であり、羽織れば気分まで晴れやかになる。これぞ最上級のレインギアだ。
素材感のコントラストを楽しむ
軽量テクニカル素材ゆえ、パーカもハットも非常に軽やか。ジャケットなどに羽織っても重々しくならず、さらりとレイヤードすることができるはずだ。
美しいライラックカラーは淡く軽やかな雰囲気ながら、大人らしい上品さも感じさせる色調であり、絶妙な色出しはさすがのひと言である。
ともに撥水加工を施したライラックカラーの軽量テクニカル素材だが、パーカはマットで張りがあり、ハットは柔らかく、シャイニーな表情。
素材感のコントラストにより、ワントーンでコーディネイトしても単調にならず、奥行きのあるスタイルが楽しめる。
こうした組み合わせた際の表情まで計算されている点は、まさにメゾンならではといえる。