ビーチやプールは、むしろファッションを忘れて解放される場所? もちろん、時には無邪気に夏を満喫したっていい。でも、上質な小物を纏い、優雅に構えるのも大人な過ごし方。気分を上げてくれるものに囲まれながら、ゆったりとビーチを感じる。そんな時間こそが、真のラグジュアリーなのかもしれない。
ビーチをファッションで彩る
海風を感じながら昼寝。水平線を眺めながらお酒を満喫。砂浜を歩く水着の美女を見て眼福。と、ビーチでの過ごし方はさまざまだ。どうであれ、せっかくの海旅ならその過ごす時間のクオリティを上げたい。すなわちクオリティ・オブ・トリップ=QOTは、案外持ち物ひとつで変わってくる。
妙齢の男の昼寝姿も様になるエルメスのビーチタオル、海を望む横顔が一段とクールになるグッチのサングラス、美女がつい引き寄せられてくるかもしれない心地よいベルルッティのフレンチテリーバッグ。身近なアイテムにこだわることで、ビーチはもっと楽しくなる。
1.エルメス/解放と上質のバランスで優雅にビーチで過ごす
ノーカラーでボックスシルエット。青空を映す水面とクリーンな白シャツの組み合わせは、それだけでリゾートの景色に。さり気ない「クルー・ド・セル」モチーフのメタルカフスはあくまでも大人の上質な装いであることを主張してくれる。そして、ロブスター柄をあしらったビーチショーツで、ちょっとだけ浮かれ気分を。
2.エルメス/遊び柄はいっそ大胆に、そして少しのヒネリを
自宅にいながらも夏気分を満喫できそうな波に乗るサーファーを描いたビーチタオルは、アーティスト野村大輔氏によるもの。ビーチバッグも同柄で遊び心を。描かれるサーフボードと色がリンクするネオプレン素材のポーチにはタコの柄が。このお茶目さが、大人のはずし。
3.ルイ・ヴィトン/ビーチを楽しんでいること、それが伝わることが重要
フォーチュンクッキー型のレザーバッグに派手色サングラス、さらに総柄シャツにスピーカーとくれば、楽しい夏の予感しかない。
4.グッチ/リゾラバなんて古い言葉、でも期待してしまう
リップを描いたビーチタオル。ラバー製のスライドにはビットをあしらい、GG柄のキャップやブロウ型サングラスもブラックで色気を誘う。
5.フェンディ/大人の正しい抜け感演出は、見せ場ありき
クラウンの空いたバゲットハットも、素足で履くフリンジつきモカシンも、太陽を感じるにはうってつけ。そんなアイテムだからこそ、「FF」ロゴのジャカードの存在感が映える。
6.プラダ/爽快さを求めた服にこそ、存在感ある足元を
シンプルになりがちな海の足元だが、プラダにおいては当てはまらず。極厚のソールを履かせたグルカサンダルが、足元を主役にする。
7.ロロ・ピアーナ/クリーンであること、それだけで夏旅顔に
ワンピースカラーがブルゾンにして開放的なアンドレ・ボンバー。ブークレシルクとリネンのニット、カシミア・シルク・リネンのストールも、肌に爽やかに沿う。
8.トッズ/海旅にはやっぱりボーダー、それでいい
ざっくりとした太番手のコットン混糸で編み上げたトートバッグ。薄手のナイロン製ウインドヴレーカーやファブリック製エスパ風ローファー然り、やっぱり海では素直にボーダーで装いたくなる。
9.ベルルッティ/海だけじゃなく、この気持ちよさも恋しくなる
海へ行くなら、これが理想。トートバッグもバゲットハットも、ともにテリークロス、つまりパイル地。高い吸水性と通気性は、遊び疲れた身体を優しく包む。
10.ジミー チュウ/ちょっとした一手は、海辺でこそ楽しみ時
ビーチで必須のスライドとコンパクトバッグ。ただし、たとえナイロンであってもモノグラムやレザートリムにより上質感をアピールするのをお忘れなく。案外そんな些細が、勝負の分かれ目。