CAR

2025.02.19

ロータス初の完全電気自動車、かつ初SUV「エレトレ R」の実力とは【試乗】

イギリスのスポーツカーブランド、ロータスが初めて手がけた完全電気自動車、かつ初めてSUV市場に参入した1台。ふたつのNVIDIA DRIVE Orinチップ、12カメラ、18レーダー、4ライダーの34センサーなど最先端技術を搭載する。ボディカラーはシナバーレッドを含む7色のバリエーションを用意。

街中を走るロータス「エレトレ R」
ツアー、レンジ、スポーツ、オフロード、インディビジュアル、トラックの6つの走行モードを設定。

挑戦者の血が騒ぐクルマ

虎ノ門の喧騒を背に、ロータス初のオール・エレクトリック・ハイパーSUV「エレトレ」で走りだす。抜けるような青空の下、目指すは箱根。名門が送りだす異端児の真価を確かめる旅路である。

ロータス。その名は、軽量化と空力性能を極限まで追求した、エンスージアスト垂涎のスポーツカーを生みだすブランドとして歴史に深く刻まれている。創業者であるコーリン・チャップマン氏の「Simplify, then add lightness(シンプル化、そして軽量化)」の哲学は、今も脈々と受け継がれ、エレトレにも息づいている。SUVというカテゴリーに身を置きながらも、ロータスはロータスであり続ける。

エレトレの魅力を紐解くハイライトは、ロータスが培ってきたデザインノウハウと最新テクノロジーの融合にある。

空気抵抗を抑え、ダウンフォースを最適化する先進的なアクティブ・エアロダイナミクスはロータスの真骨頂だ。走行状況に応じて最適な空力性能を発揮し、SUVとは思えぬ俊敏なハンドリングと高速安定性をもたらす。そして息を呑む加速性能。最高出力900馬力オーバーの圧倒的なパワーは、電気モーターならではの瞬発力と相まって異次元の加速フィールを実現。0‐100㎞/h加速は3秒を切る。

また、ロータスが培ってきたシャシー性能にも注目だ。無駄を極限まで削ぎ落とし、軽量な素材や構造を採用することで運動性能を高める。“ポーラスデザイン”と呼ばれる空気の流れを巧みに利用したボディデザインとの組み合わせにより、軽快なハンドリングと路面に吸いつくような安定性を両立。

ロータスは初のパフォーマンスSUVの開発で、未知なる可能性への扉を開ける。それはビジネスマンが新たな挑戦に突き進む姿と重なる。エレトレは好奇心を刺激し、挑戦心を掻き立てる「挑戦者のためのSUV」とも言えそうだ。快晴の箱根路を駆け抜けた1日を通して、そう確信した。

LOTUS ELETRE R

ロータス「エレトレ R」の給油口
SPEC
モーター:デュアルモーター ELETRE 675
ボディサイズ:全長5103×全幅2019(ドアミラー除く)×全高1636mm
車両重量:2715kg
最高出力:675kW(918ps)
最大トルク:985N・m(100.4kgf・m)
トランスミッション:2スピードトランスミッション
価格:¥23,243,000

問い合わせ
ロータス https://www.lotuscars.com/ja-JP/eletre

TEXT=ゲーテ編集部

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