新時代を予感させるボルボ最小の電気自動車。200kW(272馬力)の最高出力に加え、航続距離560km(WLTC)という高性能ぶりを誇る。立体駐車場にも収まる全高は、まさに日本の道路事情にぴったり。補助金を考慮するとボルボ最安の価格で購入ができる。
ジャストサイズニッポン
ボルボ最小のピュアエレクトリックSUVを駆って、首都・東京から古都・京都を目指すボルボ・カー・ジャパン主催のロングドライブに参加した。
最大の特徴はなんといってもこのフューチャリスティックな世界観だ。これまでのクルマとは異彩を放つオーラ。運転席に乗りこむと、北欧仕立ての徹底されたミニマムなキャビンが広がる。リモコンキーを持って車内に乗りこむだけでシステムが起動し、シフトセレクターでDレンジを選ぶと発進する。走りだしの操作もシンプルなのだ。
京都までの試乗で感心した「EX30」のポイントは3つ。
その1、電気自動車ならではの静かでパワフルな走り。市街地から高速路まで、さまざまなシーンで乗り心地は良好。もちろん、優れた静粛性からオーディオや同伴者との与太話で盛り上がる、最高の移動空間だった。
その2、直感的に操作できるインフォテイメントも見逃せない。サイドミラーやエアコンといった快適装備の調整も室内中央ディスプレイに集約。
その3、ボルボ先進の安全・運転支援機能だ。450㎞の長旅では、高速路のほとんどを前車追従とレーンキープ機能を併用。安全かつ快適に移動した。
途中、伊勢湾岸自動車道のパーキングエリアで30分の急速充電を挟むと電池残量は約80%まで回復。その間、乗員もエネルギー補給。給電中をいかに過ごすか? が電気自動車の新たな価値体験になるはず、という気づきも教えてくれた。
この「EX30」をひとことで表すと――“ジャストサイズニッポン”の言葉がぴったりだ。京都の路地にもよく似合うスタイリング。コンパクトゆえ、取り回しはよく、渋滞もモーターならではのワンペダル操作で疲れ知らず。それでいて、立体駐車場にも収まるサイズを実現している。
都市部だけでなく、長距離にも積極的に連れだしたくなる存在。エグゼクティブのセカンドカーに、いやメインとしてもふさわしいと思ったしだいだ。
VOLVO EX30
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ボルボ・カスタマーセンター TEL:0120-55-8500