ベントレーは2003年にフォルクスワーゲングループの傘下に入り、新章の始まりとなるモデル、初代「コンチネンタルGT」を生みだした。時を経て今、4代目となる新型がその歴史に再び新たな1ページを開こうとしている。本誌編集長・池上雄太が日本でのお披露目に先駆けて開催された国際試乗会に参加すべく、スペインはバルセロナに向かった。
“Start Something Powerful”というフレーズ
最高のパートナーとは、信頼でき、頼りになり、冒険心を刺激し、ともにいる時間を特別なものにしてくれる存在だ。ベントレーの新型「コンチネンタルGT」はそんな存在のクルマかもしれない。
このクルマに掲げられていたのは、“Start Something Powerful”というフレーズだ。つまり、“新たな力強い始まりをもたらしてくれるクルマ”とベントレーは主張していた。新しい挑戦や変化を始めるベントレーの強い意志と決意を投影した新型コンチネンタルGTは、言うなれば、いつも側にいて、人生を楽しませてくれる最高のパートナーになるラグジュアリークーペであるに違いない。
2003年のデビュー以来、コンチネンタルGTはベントレーのアイコンとして君臨し続けてきた。その歴史は、単なるクルマの進化を越え、ラグジュアリーとパフォーマンスの融合を体現している。今回試乗した第4世代のコンチネンタルGTは、その伝統を受け継ぎつつ、ハイブリッド技術の導入により、未来への展望を示していた。
パワーと静けさに驚かされる
従来のW12エンジンに代わり、新設計の4L V8ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせた「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド パワートレイン」を搭載。最高出力782ps、最大トルク1000Nmという驚異的なパワーを発揮しながらも、エンジンを始動させればパワーとは真逆の静けさに驚かされる。力強い加速とともに、滑らかなドライビングフィールを実感できる。
その魅力は、性能だけに留まらない。デザインは、伝統的な円形の4灯ヘッドライトから進化し、よりシャープで現代的なスタイルを採用。内装に目を向ければ、細部にわたる職人技が息づくラグジュアリーな空間が広がる。最高級のレザー、緻密に仕上げられた木目、そして手になじむメタルの質感を味わえる。
ひとりでのドライブはもちろん、通勤使用でも、友との楽しいドライブでも、家族との旅行でも、大切な人との記念日でも、ただの移動手段にならないクルマ。どこへ行くにしても、最高のパフォーマンスと快適さを提供してくれる新型コンチネンタルGTはやはり最高のパートナーになるラグジュアリークーペだ。
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