今回ゲーテでは、建築家・永山祐子さんのアート溢れる自邸に潜入取材を行った。その取材の貴重なアートコレクションの写真を一挙公開する。永山祐子氏のインタビューはこちら。
建築家・永山祐子氏の自邸に並ぶアートを一挙見!
光溢れるリビングに飾られるのは藤元明の作品『Idolatry』。都市の空きスペースをアート制作、発表の場にする「ソノ アイダ」プロジェクトでも活躍する作家は、永山氏の夫でもある。彼を通しアーティストの友人も増え、さまざまな作品に触れることでより購入意欲も上がったという。
松宮硝子『DuquossomとDuqpore-small』。アートフェアで出会ったのが、この松宮硝子のガラス作品。「ナウシカの部屋にありそうな、不思議な植物のようなフォルムにひと目惚れしました」。リビングに差しこむ光が、繊細な触手に複雑なきらめきを与える。
この作品は、なんと永山氏の娘さんが5歳の頃描いたもの。作家である父の手ほどきは受けず、自由に描いたそうだ。
ラファエル・ローゼンダールの作品に魅せられ、個展で出会ったのがこの作品『Into Time 15 05 04(2015)』(H165×W124.5㎝)だ。レンチキュラーという印刷技術を使い、見る角度によって絵柄が異なって見える。淡い色の重なりが移ろい変化し、多彩な表情に。©Rafaël Rozendaal Photo by Ken Kato Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art
飯田竜太と田中義久のふたりのユニット「Nerhol(ネルホル)」の作品。地形図のように薄いプリントが何層にも重ねられている。
アートを飾るためにガラス張りにした階段室。現在は川久保ジョイの作品を飾っているが、近々上で紹介したラファエル・ローゼンダールに取り替える予定。
鈴木隆志の連作は、写真に透明樹脂を落とし、その隙間を消していく手法でつくられている。
三塚新司の作品はウレタンフォームに樹脂を流しかけコーティングと削りを繰り返し、滑らかな光沢をつくりだす。その他、事務所にも数々の作品が飾られる。
【特集 アート2023】